Rainstick【JW】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:15,194 hit

・ページ16

桃side

赤「お邪魔するで～～、Aちゃんどれがええ？」

そう言って入って来た、さっき見送った三人

桃「ぇ、食べてへんの？」

赤「何かな、二人食べてへんのに俺らだけ
　なんてなんか申し訳ないやん？」

桃「…だから、なんでそういうとこだけ真面目なん？」

緑「何でもええよ、好きなの選び」

青「ん、早よ選び、食べる時間無くなる」

桃「…流星珍しいやん、天然発揮してへんの、」

普段だったら、「じゃあ俺これ～」とか呑気に
掻っ攫ってくのに

『……いいよ、あとでで…わたしまだ、
　…たべられない、から』

……遠慮しとんのかな、と思って様子見てたけど

まだぐっ、と固まってしまっている指先に
少々感じる、熱

桃「じゃあ～Aこれ食お、貰っとくな
　俺は…これ貰っとくわ、」

チョコレートクリームたっぷりのクリームパンと
葱油で炒めた炒飯おにぎり

赤「…さすが神ちゃんや、………」

緑「当たり前やろ、Aちゃん大体
　こういうの食ってるやんか」

青「…ほら、行くで、……じゃあ、頼んだ」

気を利かせてくれたんやろう

二人を急かすように教室から出して、

ガヤガヤしながら廊下を歩いてく二人を見てから
流星は俺にだけそう伝えて一緒に出て行った

桃「……ちょっとうるさかったな、…ほい」

水筒の蓋を開けてやって机に置いてあげる
………良かった、ほんまに

『…のんちゃん、ぁりがとう、』

その言葉が聞こえれば俺のお役目は終了
時間にして１５分、

こんなにも短時間で自分の気持ちと向き合って整理して
落ち着けてるのは紛れもなくAが頑張ったから

……ほんまに偉いな、頑張ったな

桃「じゃっ、はいこれ、もうあったかいからな？……お疲れ、」

差し出したのは

チョコクリームたっぷりのクリームパンと
葱油で炒めた炒飯おにぎり

やなくて、ホットカイロやったりする

End

お気に入りに追加してくださった方々本当にありがとうございます！
私なりの感性で皆様のご期待やお気持ちに添えるものが
書ければと思っております。

よろしければご評価のほどよろしくお願い致します。

てと。