6話 バス（1） ページ6
一夜明けて、初の野宿は寒さとの戦い。
北海道には熱中夜という言葉は存在しないのだろうかとい気温を経験した雅紀。
無人駅と言え、屋根も戸もある室内。
であるのに夜明け近くの寒さで眠ることも出来ず朝を向かえた。
太陽さえ昇ってしまえばポカポカと暖かい。
暖まった体はやっと動いてくれた。
無人駅周辺を散策。
そばに湧き水が湧いていた。
飲水に適しているようでヒシャクが置かれてあった。
その水で顔を洗っているとバスがやってくる。
「ここバスも停まるとこ？」
このバスを逃したら昼過ぎまで列車は来ない。
停留所に置いてあったバックを取りに戻ると慌ててバスへ向かう。
ドアが開き、運転手が中から降りてきた。
「おはようさん、出発までまだ時間あるからあせらなくてもいいよ〜」
運転手の手には500mlの空ペットボトルが二本握られていた。
「湧き水を汲むんですか？」
思わず聞いてしまう。
「そうだよ。兄ちゃんはこの水を飲んだかい？」
「はい少し」
「それは良かった。一日寿命が延びたね」
どうやらこの湧き水は延命の水で有名なそうで、大勢の人が水を汲みにくるらしい。
「コップ一杯で一日長生きするよ〜」
毎日飲んだらずっと不老不死だよ〜と話す運転手の話を真剣に聞いてしまう雅紀であった。
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むつき(プロフ) - あかねこ(o･-･)さん» 初めまして。むつきと申します。楽しんで頂けて感涙です。ありがとうございます。 (2015年1月21日 19時) (
レス) id: 4345b608cc (このIDを非表示/違反報告)
あかねこ(o･-･)(プロフ) - 初めて読ませもらいます。ままだ途中までしか読んでませんが、すごく面白いですね！ (2015年1月21日 14時) (レス) id: 4f1c1844f4 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - kaki-pさん» はじめまして。読んでいただきて光栄です！ (2013年1月6日 9時) (レス) id: 7eb0f41743 (このIDを非表示/違反報告)
kaki-p(プロフ) - はじめまして♪HOMEまで一気に読ませて頂きました。面白かったです♪ (2013年1月6日 2時) (レス) id: 0ab9f966ea (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - ななっちさん» 20分の格闘の末、出来ました。ありがとう。 (2012年8月2日 21時) (レス) id: 983cbf001b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2012年7月21日 21時
