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『〇〇町までお願いします」
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ネオン街を抜けると
星空が綺麗によく見える
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そういえば空なんて見上げてなかったな
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ずっとどこ見てたんだろう
昨日よりも綺麗かな
昨日の方が綺麗だったかな
空の色や綺麗さが変わったって
きっとなにも日常に変化なんてない
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けれど人の変化は案外日常に変化が起きるんだ
世の中の大人達は自由に生きて
好きなことして
好きなように暮らしてる
そうじゃない人もいるけど
ほんの一部で
わたしも
廉も
海人も
紫耀も
自分で選択した道を
みんな好きなように生きてきたはずだ
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わたしは、なにが好きで
どんなことに興味があって。
見つけたり気づいたり
そんなこと簡単なことなのに
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わたしは何もない
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ああ、今頃になって
大人になったはずだったんだけどな
もう、逃げるのはやめよう
ちゃんと全てのことに向き合って
生きよう
.
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静かな車内で
わたしの頬を冷たい滴が濡らした
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作者名：れ も ち ょ | 作成日時：2017年2月19日 2時
