【A3!】マスカレード (ページ2)

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『立花A、19歳です。いつもお姉ちゃんがお世話になってます』

談話室にいた咲也くん、至さん、シトロンくん、椋くん、幸くん、

そして一緒に帰宅した真澄くん、天馬くんにペコリと頭を下げて自己紹介をする我が妹。

「監督の妹さん、ですか？」

「そう、私の可愛い可愛い妹！」

「カレーシスコン星人に改名しなきゃ…」

みんなの反応は様々だけど、Aの愛嬌のある笑顔と持ち前のフレンドリーさですぐにみんなと仲良くなるだろう。

そう思っているとちょこちょことこっちにやってくる真澄くん。

正確に言えば、私の隣にいるAの元に、だけど。

『……？』

「…碓氷真澄。花咲学園高校2年。……将来アンタの兄弟になる予定だから、よろしく」

『兄弟…、兄弟……？あっ、お姉ちゃんの彼氏さんか！よろしくね、真澄くん！』

「違うから、簡単に騙されないで！」

「さすがサイコストーカー、抜かりない」

「シンキンコウソク、ネ！」

「親族挨拶、かな」

「ソレヨ」

……ほら、もう溶け込んでる。

その時談話室の扉が開いて、綴くんが部屋に入ってきた。

「なんかすっごい盛り上がってるっすね」

「あ、綴くんちょうど良かった！私の妹が来てて＿＿＿＿」

「…………先輩！？」

「「……え？」」

みんなの声が重なって、Aは綴くんの元に走っていった。

……え？？

『つづるーん！久しぶり〜！元気だった？てかまた身長伸びた？』

「久しぶりっすね、ハナ先輩。先輩こそ元気そうで何よりっす」

『またイケメンになったね〜』

待って待って話が読めないんだけど。
でも身長の高い綴くんと喋るために背伸びしてるA可愛い。

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