抱き枕過剰摂取 3【国見英】

RIVAL...?　１ ページ36

「マネちゃんお願い！この通り！」


なんだか前にも見た事のある光景だが、気のせいではないだろう。


私に向かって土下座をしてきているのはいわずもがな、青葉城西高校 バレー部主将
及川徹先輩だ。


この人は土下座をするのが趣味なのか。


そう思ってしまうくらいには、この人から良く土下座をされている気がする。


及川先輩の頭部を上から見下ろすのにも慣れたもんだ。


いっその事この光景を写真に撮ってしまおうか。











「嫌です」


以前は土下座されたことに驚いてしまい、返答を送らせてしまったせいで余計な仕事を増やされた。


今回はそういうわけにもいかない。


私は数秒と待たずに、ＮＯの返事をした。










「マネちゃん反抗期？お母さん悲しい、、」


と顔をあげてウルウルと今にも泣きだしそうな顔で冗談を言ってくる及川先輩。


いつから及川先輩は私の母親になったんだ。









、、、でもまぁ正直、頼みごとの内容も気になるっちゃ気になる。


一応聞いてみようかな、、、。










「嫌なものは嫌ですけど、一応内容は聞きます。」


私はまだ内容を知らされていない。


突然及川先輩に呼び出されたと思ったら、何の前触れもなく土下座をされた。


土下座の勢いが良すぎて、もはや神業だ。








「そうこなくっちゃ」と今度は即座に立ち上がる及川先輩。


だから、まだ引き受けるとは言っていない。


このセリフ、前も言った気がするな、、、、


はぁ、、、


なんだか嫌な予感しかしない。

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