sleepy 102 ページ11
及川先輩の言葉に甘えて、私は気持ちが落ち着くまで体育館裏で休んでいた。
というか、私たち付き合ってると思われてたんだ
そっか、、、
とここで国見君と過ごした日々が急によみがえってくる。
最初は国見君の事が少し苦手だった。
無表情だし、何考えてるのか分からないし、反応はあっさりしてるし。
部活以外では、絶対関わることのないタイプの人だと思っていたけど
及川先輩に頼まれて、体調管理という名目で国見君と関りを持つようになって
少しずつ、ちょっとずつ国見君と仲良くなっていって
その中で
ふとした時に柔らかくなる彼の表情とか
いたずらっ子みたいに笑ったときの口角とか
私の匂いを求めてきてくれる時の目線とか
私に触れてくれる時の優しい手つきとか
少し感情を乗せたときの声とか
いつの間にか自然と
彼の全部に惹かれていった。
及川先輩に言われてから気づくとか
遅すぎ、、、
「はぁ」
とため息が出る。
認めてしまったら、彼に気付かれてしまったら
国見君との関係性が終わってしまいそうだったから
自分の感情の奥底に潜めていたけど
もう、こうなった以上は感情を隠しておく必要はない。
私、国見君の事が好きなんだ。
だから国見君から冷たくされた時は悲しかったし
国見君が隣にいないことが寂しいとも思ったんだ。
我ながら気づくのが遅すぎる。
国見君がどんな理由で私を避けているのかは分からないけど
こうなった以上はもう関係の修復は難しいだろう。
というか、修復もなにも
国見君と私は「体調管理」という
薄く脆い、名ばかりの関係性でつながれていただけだ。
国見君の言葉で「眠れるようになった」と言われれば
この関係性が終わってしまう事なんで必然だ。
告白もしてなければ、振られたわけでもないけど
もうこれは失恋と言っていいだろう。
アホか私は、、、
息を大きく吸い
「あ゛ぁ゛〜」という声を出して息を吐いた。
知られてはいけない。
知られるわけにはいかない。
大丈夫、器用な自信ならある。
私ならいつも通りに立ち回ることができる
と自分に言い聞かせる。
「よし」
と気合を入れて、私は体育館に戻った。
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黒尾ファン - 最高（泣） すれ違っていた二人が、戻った〜安心。もうやっと、付き合ったよ〜安心ありがとうございます（泣）完結おめでとうございます！！ (4月14日 20時) (
レス) @page8 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 待ってください、神小説に出会ってしまいました。読み進めて行くたびに心臓バックバクで、ほんとに神小説をありがとうございました！そして関係ないんですがうちの犬の名前もこてつなんですよ、、、（コソッ） (4月2日 22時) (レス) @page33 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
ますだ(プロフ) - かおりさん» かおりさんコメントありがとうございます🥲なかなか更新出来ず、申し訳ありませんでした、、、。これからちょこちょこ更新していくと思うので、よろしくお願いします。 (3月17日 20時) (レス) @page47 id: feddab07d4 (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 続き待っておりました✨✨これからもゆっくり更新されてくださいね☺️ (3月16日 8時) (レス) @page44 id: bad28e8810 (このIDを非表示/違反報告)
ますだ(プロフ) - らんまるさん» らんまる様 コメントありがとうございます！完結と言ったり、番外編を書くと言ったりしてすみません、、、お楽しみ頂ければ幸いです！ (1月17日 22時) (レス) id: 39e4cb93f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ますだ | 作成日時：2023年11月3日 23時
