Mask＿13

638...m ページ38

ミカside



いつもと変わらない現場なのに
いつもと違って見えるのは
きっと先輩が居るから。

何もかもがまだまだ追いつけてない先輩には。


仕事だってブランクがあるはずなのに
全くそれを感じない

恋愛だってそう…
この1年ちょっと私の方が明らかに
過ごした時間は多いのに
先輩はたった数分で時間を取り戻してる。


北人「どっちがいい♡？」

『好きな方でいいよ？』

北人「姫が決めてよ！」

『じゃあ、こっち』

北人「かっこいい？」

『かっこいいから選んだんだよ？笑』


この1年ちょっと北人さんの
あんな笑顔見た事なかったもん



『ミカ？』

「あ、はい！」

『どうかした？』

「先輩はやっぱ凄いなって」

『そう思って貰えんのはあんたのお陰だね？笑』

「私の？」

『だってミカが私の場所守ってくれてて今まで頑張ってくれてたから安心してスムーズに仕事出来てるんだもん。笑』

「っ…」

『成長したねちゃんと♡』


あぁあ…やっぱ勝てないや…笑


壱馬「あいつの為にありがとうねミカちゃん」

「壱馬さん！今の聞いて…」

壱馬「ふふ、案外負けてないんやない？」

「え？」

壱馬「北人のこーと。笑」


私が負けてない…？
そんな事あるわけ…

639...H→←637

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す