Mask＿12

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慎side


通話中になった携帯を耳から
離しても聞こえて来るくらい元気な声


「うるさいよ…姉ちゃん」

『あんたがかけてきたんでしょうが！』

「大声出さなくても聞こえてるから」


元気な声を聞いて安心した、
いつも姉ちゃんで安心した。


『んー？パパじゃないよー？』

「どうかした？」

『あぁ、チビ壱くんが壱馬と勘違いしたみたいで。笑』

「なるほど」

『後で電話してあげるから待っててね〜♡』


凄く優しい声が今度は聞こえて来た、


「大丈夫？切ろうか？」

『ん？大丈夫、まこ私に用あったんじゃないの？』

「用って言うか…」


ただ自分で確認したかっただけ、
普段通りの姉ちゃんだって


『今日、壱馬と一緒に帰っておいで？』

「は？急に言われても…」

『お姉ちゃんの言う事、聞けないの？笑』

「意味分かんねぇ…」

『わかった？じゃーねー』


自分の言いたい事だけ言って切られた…


「壱馬さん、あの…」

壱馬「どうした？」

「姉ちゃんが今日、壱馬さんと帰って来いって…」

壱馬「…そう、会いに来てやって？」

「あ、はい…」


ほんの一瞬だけ驚いた顔をしたけど
直ぐにいつもの優しい壱馬さんに戻った

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