Mask＿10

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壱馬side



普通のカップルなら出来るのに
俺とだったら出来るはずの事も出来ない

なのに文句1つ言わない。
ありがたい。


けど俺の中に生まれる矛盾…
ありがたいのに、
ちょっとは寂しがって欲しいなって。


『おっと、言う気になった？笑』


後ろから抱き締めれば
またふざけてそんな事を言う。


「いい女やで？十分過ぎるくらい…」

『いきなり真面目なトーンやめてよ』

「照れた？」


顔を覗き込めば
珍しく顔を赤くしてた。


『み、見ないで！』

「珍しいやん照れるん」

『声が思った以上に…来た…///』

「は？笑」


何を今更、
聞き慣れてるやん…笑


『耳元で言うから…！』

「耳弱いもんな？笑」



なんか可愛くて
ついいじめたくなった。



「A、好き…」

『っ…』

「聞いてる？」

『わ、私はモアイか！！』



照れ過ぎてまた頭おかしくなったんやろな。笑
返しがモアイって…笑

しかも言い逃げ…笑



「あれモアイって言うんかな？」


シブザイルで使ったモアイみたいな顔した
奴の名前をお陰で真剣に
考えてもーた。笑


「Aー！」

『もう無理！今は無理ー！』

「可愛いかよ…笑」


未だに普通に可愛いと思える
俺らって平和やなぁ〜。

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