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壱馬「背中向けて寝るん?」
「そっち向いて欲しい?」
どこかまだ私に申し訳なさを
感じてるように思えた。
それが嫌だった。
壱馬「向いて欲しいけど…」
「消化出来てるのに、いつもの壱馬じゃないから向かない」
きっと壱馬になら伝わるはず。
私が望むのがいつもの壱馬で、
もう全て終わった事だと。
壱馬「ほんまに…かなわんわぁ…」
ほらね?
「何が?…っ、おっと…」
壱馬「…抱きしめんでええの?寝れるん?」
いきなり向きを変えられた。
「だいたい、そこ私の場所でしょ?」
壱馬「だから空けてるやん?」
手を伸ばして待っててくれる壱馬の
腕の中に飛び込んだ。
「来ましたよ?」
壱馬「ちゃんと受け止めましたよ?」
見上げれば壱馬の綺麗な顔。
「仲直りのチューしません?笑」
壱馬「笑いながら言わんとって。笑」
「するの?しないの?笑」
壱馬「そんなん決まってるやん」
「んっ…」
壱馬「しましたよ?」
「されましたね、じゃあ…」
壱馬「んっ…」
「おかえしです」
壱馬「可愛らしいおかえしやな?」
「満足しましたか?」
壱馬「それは先を期待してもいいわけ?」
「いいんじゃない?仲直りだもん」
壱馬「じゃあ、全身で愛伝えます」
「全身で応えます…」
やっぱり私達はこうでなくちゃ。
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作者名:Moon | 作成日時:2020年11月12日 0時