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仕事に私情は挟めない。
あくまで今は衣装を提供する側と着る側。


慎「姉ちゃん?」

「ん?」

慎「壱馬さんとなんかあった?」

「別に?」


衣装に皆が着替え終わって
撮影まで時間がある中、
いつもは隣に居るはずの壱馬は居ない

そうさせてるのは私なんだけど
こんなの初めてで、どうしていいか
わからない。

いや、わかるはずなのに、
忘れちゃったんだ、壱馬が隣に居ることが
当たり前すぎて。


「チェックは終わったんで帰ります」

陣「珍し、帰るん?」

「まぁね、」

陣「…気付けてな?」


いつもはお節介焼きな陣くんも
何も言わなかった。


出口に向かって廊下を歩いてると
急に後ろから掴まれた腕は
誰かなんて確認しなくても分かる
私が良く知ってる温もり。


壱馬「帰るん…?」

「本社戻る」

壱馬「そう…」

「じゃあ」

壱馬「ちゃんと家、帰ってきてな…」


不安そうに絞り出された声に
振り向けなかった


「帰るよちゃんと…」

壱馬「ありがとう…気つけてな…?」



いっその事、ご機嫌取りのような
言葉なら良いのに

でも壱馬からの言葉はどれも
本心だってわかってしまう


わかってしまうほど壱馬の事を
信頼してるのに、
まだ消化なんかできないんだ。

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設定タグ:川村壱馬 , THERAMPAGE , 吉野北人   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Moon | 作成日時:2020年11月12日 0時

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