Mask

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壱馬side


"いってらっしゃい"

さっき言われた一言が妙に心地よく
ニヤける顔にマスクを付けた。


事務所に着くともう既に来ていた
今朝まで一緒に居た奴等。


北人「壱馬、早かったね？」

「そうか？そうでもないやろ」

樹「あれ？壱馬さん、まこっちゃんの家からそのまま来たんですか？」

「なんでなん？」

"ガチャ"

慎「おはようございますー…」

翔平「何だよ慎くん！君は寝起きかい？」

慎「寝起きっす…さっき起きました。」

「慎、おはよう。」

慎「壱馬さん起きなくてすいません…わりと早く帰ったんですね？」

「あぁ…昼前かな？」

樹「でも服…家帰らなかったんすか？」

「帰ってへんよ。用事あってな」


そうやん俺、服着替えてへんやん…


北人「あれ？壱馬ー香水変えた？」

「変えてへんけど？」


いっせいに俺を嗅ぎ出す北人達。
なんやねんお前ら…笑

樹「最近嗅いだような…」

慎「やっぱ香水変えました？」

「変えてへんよ、あっ…」


Aさんの香水や…
ブランケットから俺にうつったんやろ…

思い出していると

北人「なにニヤニヤしてんの？」

「は？してへんわ！笑」

北人「してたし、かーくんしてた！」

「ホク…うるさいでー。笑」

樹「思い出した！昨日の猫の人だ！」

翔平「おい藤原樹。お前意味わからん！」


おいおい樹…
思い出さんでええわ…

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