stage*2-3 ページ7
「は？おいなんで閉じ込めた？」
『えっちょっとなんで私まで閉じこめるの？』
「Aちゃんはとりあえずごめん！あろま！今がチャンスだ！」
「はぁぁ？なにがチャンスだよふざけんなよ！？おいえおえお開けろ」
「ごめん。早くフラれて？」
「お前な！！」
「想いをつたえるんだ！じゃなきゃここは開きません！」
「ちくしょーめ！お前ら覚えとけよ！！」
『えっもうなに？いじめ？いじめなの？』
Aちゃんはなぜ自分が閉じ込められたか理解できないみたいで戸惑っていた。ごめんAちゃん！あとでなんかおごるから！
「…仕方ねーな。…A！」
『な、なに？』
「ず…ずっと前から俺はAの笑顔が好きだ。これからはその笑顔を独り占めしたい…その、だから俺と付き合ってください。」
「まじあろまさんイケメン」
「静かにFB」
とっさに愛の告白をできるあろまはなんてイケメンなのだろうか。俺も見習わきゃな…。
『えっえっあ！無理！』
そうそうやっぱ無理だよね。俺には見習えないよねって…
「え？」
「………。」
「よし」
『えーとごめんね？』
「２回も言わなくていいから…」
なんてこった。こうも友人のフラれた場面をみてしまうとは。とりあえず二人っきりにしておくのは気まずいと思うのでドアを開けよう。
「…勇者の愛言葉でドアは開かれました。」
「おめでとう御座います。」
「お前ら絶対ころす。」
「え？ってぎゃあああああああああ！！？？？ごめんごめんってあろ…ぎゃああああ！！！」
「ちょ！FB！いたい！掴まないで」
こうして俺らはあろま恐怖症になった。
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作者名：柚木ましろ | 作成日時：2015年3月22日 16時
