stage*16-4 ページ30
「おっもしかしてその子が噂の妹ちゃん？」
スタジオに入って話しかけてきたのは頭にタオルをまいた男の人。人柄の良さが溢れ出ている感じだった。
「あ、ひげさーん！久しぶり！そうそうこの子が噂の俺の妹！可愛いでしょ！」
「そうだねきっくんに似て美人だね！っていやいや違うでしょうが。えおえおさんの妹さんでしょ。」
そういってノリツッコミをするこの方はどうやら今回私を招いてくれた進行役のひげさんというらしい。
『初めまして！Aといいます！今日はお招きいただき有難うございます！ちゃんと大人しくみてます！ 』
「うわっ…俺久々にこんな礼儀正しい子みた。まだ世の中捨てたもんじゃないね。進行役のひげおやじです。よろしくね。今日はMSSP以外にも実況者さんいるけど緊張しなくていいから！」
わっお兄ちゃん達以外にもいるんだ！知ってる人いるかな？？
「よしっ、今日Aちゃんを呼んだのはね。見学ともう一つ理由があるの！罰ゲームに使うドリンクを作って欲しいなって。」
『え。』
「えっなにそれ聞いてないですよ俺。」
どうやらお兄ちゃんも聞いていなかったようだ。
「いやさぁ、毎回ＦＢさんがドリンク作ってくるのもどうかなって思ってさぁ。野郎からの罰ゲームより可愛い女の子からの罰ゲームの方が良くない？」
「確かに。」
ええっ！可愛い女の子じゃないし、ふぶちゃんみたいなもの作れないよわたし！
『わ、わたし罰ゲームはちょっと…』
「お願いします。一生のお願い。」
ここで一生のお願い使うの！？意外にひげさんけっこう…。でもそこまで言われたら…。
『分かりました。頑張ってみます！』
引き受けることにした。
ひげさんは引き受けることが分かってたのかのように私の言葉を聞くとすぐさまスタッフを呼んで私を部屋に誘導した。
「大丈夫かな…Aちゃん…」
「だからめんどくさいことになるっつったべや。はぁー。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚木ましろ | 作成日時：2015年3月22日 16時
