第一話 ページ4
…僕は今人生最大の危機に陥っている。
それを考えていると自然に溜息が出てしまう。
『はぁぁ…』
「どうしたん？Aちゃん」
僕の中々大きかった溜息を聞いた友達がそう言い駆け寄ってくる。
『…れいんちゃん…ううん、何にも無いよ…ただ疲れただけだから大丈夫…』
何にもないどころかあり過ぎるんですが。嫌だって起きたら…まあこれは言わない方がいいだろう。
これで変なことに巻き込まれて僕の学生兼無名実況者としての生活が台無しになったりしても面倒だし…
「あ、そうそう、Aちゃんwrwrd!て知ってる？」
『知ってるけど…その実況者さんがどうかしたの？』
何故突然d!さんの話題が出て来たのだろうか？少し嫌な予感を感じ取りながら問いかける。
「なんかねぇ、近々どっかの実況者さん？とコラボするらしいよ〜、確か名前は…ましろだったかな？」
『…ぇ、』
僕は一気に血の気が引いた。確かに『是非コラボしましょう！』って送ったが…そんな早くに教えるもんなのか？普通サプライズとかでジャーン！って登場するもんじゃ…
「んでさ、その実況者さん知らんかったけ調べて動画を見てみたら声がすっごくあんたに似てたんやけど…もしかしてAちゃん？」
『…ごめんちょっとこっち来て』
「？どしたん」
これ以上ここでその話をされるのは非常に厄介だ。僕はそう思い咄嗟にあまり人が近寄らない場所へれいんちゃんを連れて行った。
『…さっきの話。誰にも言わないんだったら教えてあげるけど…』
「…私がそういう事する奴とおもう？」
『それもそっかwじゃあ教えてあげるね…』
そうして僕は自身があまり人気のない実況者だという事、つい昨日d!さんからコラボのお誘いが来た事を話した。
「はわ〜…いやでもd!さんに気に入られてるってのは凄い事じゃん、だからお誘いされたんやと思うし…」
『でも僕無名実況者だし…』
凄いって褒められる事じゃない。何故なら全く心当たりがないから。そもそも気に入られてるのかさえわからん。いつどこでコラボ誘われるようなことになったのかさえもわからん。
『とりあえずこの日のこの時間くらいにするらしいから良かったら…』
「勿論見るわ！！推しの生放送に友達が出るって！！それもう見るしかないやろ！！？」
『お…お、おん…』
というわけで無事バレましたが友達じゃなくなるってことは無さそうです。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
続く
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鏡ましろ(プロフ) - にたまごさん» ありがとうございます！合ってて良かったです… (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 96a6f99a88 (このIDを非表示/違反報告)
にたまご - 生放送のコメント、YouTubeだと合ってる感じです！応援しています！ (2021年8月23日 18時) (レス) id: 54ca631faa (このIDを非表示/違反報告)
鏡ましろ(プロフ) - ええ、こっわ…見てる人だれえ？ (2021年8月23日 2時) (レス) id: 96a6f99a88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡ましろ | 作者ホームページ：http://user.nosv.org/p/yuzuRain9532/
作成日時：2021年8月22日 0時
