38.Worth ページ38
「平和になりましたね。」
「そうだなァ。復興作業は続いてるけどよ。」
そして俺はと言うと、病室で絶対安静を言い渡されていた。
「呪いは確実に解けているんですがね。」
「呪いはもちろん、テメェは一度死んでるんだ。そら周りも過保護になるだろうよ。」
ほらよ、とワースが差し出すりんごを手に取り、口に含む。
死んだのだって俺だけじゃない。神覚者の人も、それこそ今目の前にいるオーター様だって恐らく一度は死んだ身だろう。
そんな人々でも日常に戻っていると言うのに、フィンとレインがあまりにも真剣な表情でまだ大人しくしていろと言うものだから、まだ病院で大人しくしている。
「すまない、すまなかった。」
「はは、なんでワースが謝るんです？」
「そりゃ。アシェルが死んだの、ほぼ俺のせいみたいなもんだろ。」
「別に、ワースのせいではありません。俺が弱かったからですよ。」
ちなみに、ワースはレインから一発殴られたと聞いた。
何故そんなことをしたのかと俺はレインに怒ったが、ワースは殴られて当然だとそれを甘んじて受け入れていた。
「生きていて、良かった。」
ワースが俺を抱きしめる。
未だに、あの日、ワースが俺を抱えて泣き叫んでいたのをまだ覚えている。
暖かい、ワースの体温がどこか心地よく、押し返す気になれなかった。
「あの……。」
「なんだ？」
しかし、耐えきれずにそっと押し返すと、ワースはキョトンとして俺を見つめた。
「それ以上近付くなッ！俺が滅びるでしょう！！？面がいい事をいい加減自覚しろッ！」
「おっまえなァ！！いい加減にしろよ！！何年経つと思ってんだ！！」
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ほり。(プロフ) - 作者様天才すぎませんか？！とっても面白いしストーリーは涙なしではとても見られません！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (3月31日 22時) (
レス) @page37 id: a556898cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - めっちゃ面白い！！！ほんとにあなた様天才ですよこんな面白い物語書けるなんて！！！いつも楽しみにしてます！！！頑張ってください！！！！！ (3月30日 6時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
ソラサン(プロフ) - スッゴい面白いんで頑張ってください!!!!こういうドロドロ系？大好きなんで！ (3月28日 23時) (レス) @page22 id: 8b4b86c7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小坂谷 真夜 | 作成日時：2024年3月18日 22時
