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24.Warmth ページ24

宣言した通り、ドミナは拘束する以外に俺に危害を加えることはなかった。

日が来れば、俺は無邪気な淵源(イノセント・ゼロ)に引き渡されるらしいが、抵抗しても無駄だということはわかりきって居たため、大人しくドミナの部屋で過ごしていた。

寝て、悪夢に魘され、起きて。

そんな生活を送っていた。

確実に呪いが進行している。

「寝たらどうです?過度な睡眠不足はかえって勉学に支障をきたしますよ。」
「……起きていたのか、アシェル。」

そして、呪いの影響だからなのか、それなりの時を共に過ごしているからか、ドミナに絆されてきているのを感じる。

呪いの影響かもしれない。

そう思っても俺はドミナに対する嫌悪感は何故か湧かなかった。呪いがそうさせているのかどうかすらも定かでは無いが。

ただ、あの暖かさは嘘では無いと思った。

何かに追われるように、勉学に励む彼を見て、ワースと重ねてしまったのかもしれない。

時折お父様、と弱音を零す彼を見て、フィンと重ねてしまったのかもしれない。

「偉いですね。」

ふと、その美しいピンク色の髪を撫でる。

突然の事で驚いたのか、ドミナはその手を弾き飛ばした。

「何するッ!?」
「すみません、つい、癖で。」

そのついでにドミナの書き込むノートを見て、ここ、このやり方だと遠回りですよ、と指摘をすると、彼はギョッとしたものの、どうすればいいか尋ねてきた。

それに応え、教科書を捲りながら、かつてワースが俺にそうしてくれたように、教えていく。

「どうして僕を気にかける。お前にとったら僕は敵なんだぞ。いや、やがてこちら側に来るのか。」
「……弟が、いるんです。」
「知ってる。」

あと、そちら側にはいかない。そう告げて俺はドミナの隣に設けられた椅子に腰掛けた。

「なんだか、弟みたいで放っておけなくて。」

それはフィンみたいで、という意味とは少し違う。

放っておけない。

いつか、消えてしまいそうで。

潰れてしまいそうで。

「ドミナ。貴方はよく頑張っています。」
「なんだよ、なんだよそれ。呪いに影響されすぎだろ。」

俺が抱き締めれば、ドミナは躊躇した後に、そっと抱き締め返してきた。

「………偽りでもいい。愛して欲しい。」

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ほり。(プロフ) - 作者様天才すぎませんか?!とっても面白いしストーリーは涙なしではとても見られません!!これからも頑張ってください!応援してます!! (3月31日 22時) (レス) @page37 id: a556898cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - めっちゃ面白い!!!ほんとにあなた様天才ですよこんな面白い物語書けるなんて!!!いつも楽しみにしてます!!!頑張ってください!!!!! (3月30日 6時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
ソラサン(プロフ) - スッゴい面白いんで頑張ってください!!!!こういうドロドロ系?大好きなんで! (3月28日 23時) (レス) @page22 id: 8b4b86c7c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小坂谷 真夜 | 作成日時:2024年3月18日 22時

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