20.Questioning ページ20
そうしてオーター様に連れてこられた魔法局で、俺は神覚者の錚々たる顔ぶれに囲まれていた。
ただ、そこに兄の姿だけが見受けられないのが少し意外だった。
「率直に聞きましょう。その呪い、いつ受けたんです？アシェル・エイムズ。」
「……半年程前、無邪気な淵源から勧誘を受けました。それを断った際に。」
これは尋問だ。
あの場にいたオーター様が俺の存在を見逃すはずがない。それは分かっていたはずだ。
場合によっては処刑も免れないだろう。
どうやら勧誘を受けたことはカルド様伝でもう周知されているらしい。流石神覚者というわけか、誰一人として動揺を見せなかった。
「なぜ呪いのことを報告しなかったァ？」
「出来なかったんです。誰かに言えば、弟に被害が及ぶと思ったんです。」
それに、大丈夫だと思ったのだ。
事実、呪いは押え込めていた。
オーター様の冷たい視線に汗が滲む。
大丈夫、大丈夫だ。
呪いは押え込めることができる。ここで呪いについて聞かれなければ話す必要性は無い。
話せば……それこそ処刑に繋がるかもしれない。
怖い。
それだけは、避けたかった。
まるで悪人にでもなったかのような気分だった。
「それにしても何故
「内部で勝手に揉めてくれるのが1番手っ取り早いでしょう？その点、俺は都合がいいですから。」
「なるほど。兄は神覚者、弟は一本線の白魔道士。都合よく使える人間ではあるな。」
嘘だ。体のいい嘘だった。
勧誘を受けた理由はきっと他に、固有魔法にあるのだろう。環境だけなら他にも人材はいるはずだ。似たような環境のワースだって当てはまる。
きっとそれには神覚者たちも気がついているだろう。
『打ち明けないのか。』
黙れ。
『
不快な声に答えることはない。
『無視か。まぁいい。』
黙れ。
『神覚者を殺せ。今ここで。そうすればお前は楽になれる。』
「うるさい。」
「アシェルさん？」
まるで、地獄に落とされた気分だった。
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ほり。(プロフ) - 作者様天才すぎませんか？！とっても面白いしストーリーは涙なしではとても見られません！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (3月31日 22時) (
レス) @page37 id: a556898cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - めっちゃ面白い！！！ほんとにあなた様天才ですよこんな面白い物語書けるなんて！！！いつも楽しみにしてます！！！頑張ってください！！！！！ (3月30日 6時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
ソラサン(プロフ) - スッゴい面白いんで頑張ってください!!!!こういうドロドロ系？大好きなんで！ (3月28日 23時) (レス) @page22 id: 8b4b86c7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小坂谷 真夜 | 作成日時：2024年3月18日 22時
