19.Awakening ページ19
「フィンッ！」
目を覚ます。
「フィンは、フィンは……！？」
「落ち着いてアシェル兄さま！！」
「ふぃ、ん？」
フィンが俺の手を握りっている。冷静になり、辺りを見渡せばここは医務室であり、フィンも俺も、怪我をしていないことを知った。
そこで初めてあれは夢だったのだと気が付く。
酷い、夢だった。
まだ不安で、確かめるようにそのままフィンを抱き締める。
「よかった…よかった…！」
「こっちのセリフだよ兄さま！兄さまの目が覚めなかったら僕、僕…。」
「すまなかった、フィン。」
話を聞くと、どうやら俺は戦闘中に倒れたようだった。そのまま
「戦闘のことは僕も詳しくは知らないけれど、アシェル兄さまが連れ去られそうになった時は生きた心地がしなかったよ…。なんで、なんで呪いのこと言ってくれなかったの…？」
「すまない、フィン。誰にも心配かけさせたくなかったんだ。」
「僕たちは兄弟でしょ？！少しは頼ってよ……。」
違う。
こんな顔をフィンにさせたかったわけじゃない。
でも、フィンを守りたい。その気持ちは変わらなかった。
「次からは、必ず言うよ。」
「本当に？」
「あぁ、本当さ。」
夢のようなことが起こらないように。
強く、ならなくては。
守らなくては。
改めてそう決意する。
「あっ！今、みんな呼んでくるね！みんなも心配してたんだ。」
そう言ってパタパタとカーテンの外に出て行ったフィンの足音が直ぐに止まる。
何かあったのだろうか。
「あ、あなたは……！」
フィンではない、革靴の音が規則正しく響く。
そして、カーテンの向こう側からやってきた人物はベッドに座っている俺を冷たいその瞳で見下ろした。
「魔法局まで同行願おう、アシェル・エイムズ。」
20.Questioning→←18.Nightmare…？。
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ほり。(プロフ) - 作者様天才すぎませんか？！とっても面白いしストーリーは涙なしではとても見られません！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (3月31日 22時) (
レス) @page37 id: a556898cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - めっちゃ面白い！！！ほんとにあなた様天才ですよこんな面白い物語書けるなんて！！！いつも楽しみにしてます！！！頑張ってください！！！！！ (3月30日 6時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
ソラサン(プロフ) - スッゴい面白いんで頑張ってください!!!!こういうドロドロ系？大好きなんで！ (3月28日 23時) (レス) @page22 id: 8b4b86c7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小坂谷 真夜 | 作成日時：2024年3月18日 22時
