14.Ominous ページ14
ワース達の元へ進めていた足を止める。
「クッソ、痛ッてぇ…。」
割れるように頭が痛む。
あの時の情景がふと過ったが、単なる体調不良だと振り切る。
それにしたって嫌な予感しかしない。
なんだ。
何だこの気持ち悪さは。
マッシュ君とマーガレット先輩の戦いが繰り広げられているであろう音を聞きつつも、足が進まずその場に座り込む。
『もうすぐだ。』
脳に直接語りかけるような、不快な声が脳内に響く。
気持ち悪くて仕方なくて、頭を掻き毟った。それでも、不快な声は語りかけてくる。
『迎えに来るんだ、お父様が。』
割れる様な痛みに呼応して、不快な声が大きくなる。
『可哀想なアシェル。』
なにが。
『俺に身を委ねれば楽になれる。』
「黙れッ！！」
そう叫んだとほぼ同時だった。
闘技場全体がまるで沈むかのように揺れる。
「フィンッ！！」
無理やり立ち上がり、行き先とは逆方向、フィンの元へと慌てて走る。
間に合え。
間に合え。
地震なんかじゃない。
これは、フィンに危険が及ぶ。
そう考えるだけでいてもたってもいられなかった。
そうしてやっとたどり着いた観客席では、皆が不気味に染った空を見上げていた。
「フィン、下がれ。」
「に、兄さま…！」
震える体を叱咤し、フィンを庇うように前に立ち杖を構える。盾にくらいはなれるはずだ。
怖い。
得体の知れない恐怖が襲ってくる。
「空に亀裂が！」
空に亀裂が走ると、そこからドラゴンの足が出てくる。
「お出ましって訳ですか…。」
嫌でもわかる。
数ヶ月前に感じた、あの圧倒的な魔力に触発されて胸の当たりまでもが酷く痛む。
それをフィンを守りたいその一心でこらえる。
守り切れなくても、いや、守り切らなければならない。
死んででも。
「皆様ごきげんよう。」
「
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ほり。(プロフ) - 作者様天才すぎませんか？！とっても面白いしストーリーは涙なしではとても見られません！！これからも頑張ってください！応援してます！！ (3月31日 22時) (
レス) @page37 id: a556898cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - めっちゃ面白い！！！ほんとにあなた様天才ですよこんな面白い物語書けるなんて！！！いつも楽しみにしてます！！！頑張ってください！！！！！ (3月30日 6時) (レス) @page23 id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
ソラサン(プロフ) - スッゴい面白いんで頑張ってください!!!!こういうドロドロ系？大好きなんで！ (3月28日 23時) (レス) @page22 id: 8b4b86c7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小坂谷 真夜 | 作成日時：2024年3月18日 22時
