バイバイ2 ページ10
「オレは、もう行かないといけない」
「え…？」
やっぱ当たっちゃった…、嫌な予感。
「どこに？なんで？」
「正直人間と仲良く出来るなんて、思ってなかったよ」
ぎゅっとパラドの手を握り締めて背丈の違う彼を見上げた。
「答えになってないよ。ねえ、どっか行っちゃうの？また会えるんだよね？」
そしたらパラドは目を反らして。
「それは無理だ」
「っ！なんで？ワケわかんないよ。せっかく仲良くなれたのに！友達になれたのになんで急に置いてくの！」
もう会えないなんて悲しくて、引き留めたくて。
「ありがとな。楽しかったぜ？お前と居るの」
パラドはわたしの頭を撫でてそう言って笑った。
ぽた…。
雫がわたしの手に落ちて、ハッとして見上げたら、パラドの瞳から涙がこぼれてた。
「あれ？なんだ…コレ」
「涙…っ。涙だよ？」
「おかしいな。バグスターが涙を流すなんて」
「おかしくないよ…、だってパラドだって悲しかったり嬉しかったりするんでしょ？だったら人間となんにも変わらないよ？人間とかバグスターとか、関係ないよ…」
「フッ、やっぱお前って呆れるくらい優しい奴だな。もしもまた生まれ変わることがあったら、人間てのも悪くないかもな」
そう言うパラドの姿が急に揺らいだ。
「！？」
「Aは言ってくれたよな。人間もバグスターもおんなじだって…」
「……っ」
「嬉しかった」
「！」
「バグスターは人類の敵だって、人間たちは言う。けど俺たちを生み出したのは元を辿れば人間だ。生み出しといて排除しようとする無責任な奴等ばかりだと思ってた」
「…」
「だけどお前は違った。Aだけが俺の存在を認めてくれたんだ」
ザザッとパラドの姿が揺らぐ。うっすらと消えていくその姿。
「え！？待って！！消えちゃう！！」
「そうだ。もうすぐこの身体はこの世界から消える」
「！！」
「人間がそうプログラミングしたんだ。だからもう…、お前とはさよならだ」
ぼろぼろ涙が溢れてパラドの姿が歪んだ。その不敵な笑顔が薄れて見えなくなっていく。
「やだ！行かないで…っ！」
消えてくその身体へ手をのばしたとき。
パラドはそっとわたしの唇に触れるだけのキスをした。
「A、＿＿」
耳に残して。
その姿が消えた＿＿＿。
『お前のこと、好きだったよ』
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はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» やっとひいろ先生の続編始めたよ〜♪( ´▽｀) (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょっと書いてみる(>_<)できるかなぁ〜。。 (2017年7月19日 12時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - ひーろ先生の続編みたい！！ (2017年7月18日 14時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょ〜雷鳴ってるー！めっちゃ光った〜(;゜0゜)続編さあ短編の続編出すか前に書いたひいろ先生話の続編書くか迷っててさ〜。どっちにしろ夏なカンジの話書きたいんだけどねぇ。 (2017年7月16日 18時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - お楽しみ頂きました(笑)続編楽しみにしてるよー！！ (2017年7月16日 17時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむぽこ | 作成日時：2017年4月30日 23時
