バイバイ1(パラドクス) ページ9
「今日はもう来てるかな？」
約束の時間。いつもの公園で一人ブランコに揺れてるパラド。
「あ、いたいた！」
声を掛けようとして足が止まる。いつもとどこか違うその気配。その背中がなんだか寂しそうに見えて。
(パラド……？)
思わず叫んだ。
「パラドっ！」
「！」
振り返ったパラドはいつもと同じ笑顔で。
「よお。待ってたぜ」
なのになんだろ…？この胸騒ぎ。
「オレと遊ぼうぜ？」
「あ…、うん！」
気のせいだよね…？
「今日は対戦ゲームしようぜ！あとカードゲームもな」
「うんやろっ！てかいつもその二つばっかじゃん」
「そうか？でもいーだろ？」
「もちろんいいよ〜？今日こそ勝ってみせるからねっ！」
「フッお前には無理だろ」
「ふーんだ負けないもん」
ゲームで対決するのが好きなパラドとゲーセンで対戦ゲームをして。
「うわ！やべえ」
「あーあ負けちゃったぁ。も〜、ちょっとは手加減してよぉ」
「いや正直ヤバかった、負けるかと思ったぜ」
パラドは子供みたいに無邪気に笑った。
「やっぱお前と居ると楽しいな」
「うんっ！わたしも」
「…不思議な奴だよなお前って。バグスターのオレと仲良くするなんて」
「そんなの……わたしにとってはパラドは友達だよ？バグスターだって人間と一緒でしょ？」
「……。いや、一緒なんかじゃないさ…。オレたちは敵同士なんだ」
ぽつりと呟かれた言葉、一瞬揺らいだその瞳。
でもすぐにパラドはいつもの笑顔になって。
「そんなことよりもう一回戦やろうぜ！」
「あ……うんっ！」
いつもと同じように散々遊んで。
いつもみたいにパラドに手を引かれていつもとおんなじ帰り道。
隣でキラキラした少年みたいなその笑顔。
「お前強くなったよな！オレが気圧されるとかあり得ないぜ」
「だって何回パラドとゲーム対戦してると思ってんの？も〜飽きるぐらいやってるじゃん」
二人で笑いながらなんでか心の隅にずっと消えない違和感。
いつもバイバイする最後の分かれ道で立ち止まった。
黙ったままでいるパラドの背中。
「パラド…？どーかしたの？」
「……」
振り返って真っ直ぐにわたしを見つめた瞳。
ねえ、なんでいきなりそんな顔するの？
初めて見せたその寂しそうな瞳に胸が押しつぶされそうになる。
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はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» やっとひいろ先生の続編始めたよ〜♪( ´▽｀) (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょっと書いてみる(>_<)できるかなぁ〜。。 (2017年7月19日 12時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - ひーろ先生の続編みたい！！ (2017年7月18日 14時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょ〜雷鳴ってるー！めっちゃ光った〜(;゜0゜)続編さあ短編の続編出すか前に書いたひいろ先生話の続編書くか迷っててさ〜。どっちにしろ夏なカンジの話書きたいんだけどねぇ。 (2017年7月16日 18時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - お楽しみ頂きました(笑)続編楽しみにしてるよー！！ (2017年7月16日 17時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむぽこ | 作成日時：2017年4月30日 23時
