天才外科医は家庭教師2 ページ49
ひいろ先生が身を乗り出してきてわたしの教材を覗き込む。「！」ぐっと縮まる距離にどきんと心臓が跳ねた。目の前にひいろ先生の真剣な顔。
ダメ、ドキドキしすぎてもう何言ってるか全然入ってこないよぉ〜。
「分かったか」
「///…ほえ？」
「さっきから何をボーッとしている！勉強に集中しろ！」
ガミガミクドクド。始まったお説教。うえーん！想像と全然違う〜〜！また間違えてビシバシしごかれて。
「お前はやる気があるのか！」
「うえ…っ」
「！？」
「そんな怒らなくてもっ、だって頑張ったってわかんないんだも…っ」
「な…泣くヤツがあるか…」
急に泣き出したわたしにオロオロする先生。困ったカオでそっと頭を撫でられた。
「…少し厳しすぎたか…もう怒らないから泣くな…」
「ひっく…っく。ホントに怒らない？」
「ああ…」
「じゃ、笑ってみて？」
「っ！？わ、笑えだと？可笑しくもないのに笑えるかっ！」
「ひゃ！(びくっ)」
「…っ。…く…」
ひいろ先生はバツが悪そうに目を泳がせたあと、ちょっぴり口の端を上げた。無理してるのが可愛くて思わず吹き出す。
「あはは、ぎこちな〜い」
「貴様…ふざけるな」
「わっ！怒らない約束っ」
「…くっ。そんなことより続きだ。辞書は何処だ」
「え、あ、机の上っ」
ばたばたと焦って立ち上がったら。
「きゃあ！」「あぶな！」
どたっ！がしゃん！
「…っ」
机の上のペン立てがパラパラと散って。気付いたらひいろ先生の腕の中だった。
「…っ、大丈夫か？」
「……う、うん…////」
「全くそそっかしい奴だな…」
そう言ってわたしのカオを見た瞬間。
「フッ」
「！！？」
目の前でいきなりのひいろ先生の笑顔。
「え？え？なななに？？(わ、笑った！？)」
「…笑わせるな」
机にあった鏡をパ、と見せられた。
「ああっ！！ひど！」
わたしの鼻の頭にビって付いた黒いマジックの線。さっきペン降ってきたときに付いたんだぁっ。
「本当に間抜けな奴だ」
そう言ってひいろ先生は目の前でフッと笑った。
「____！」
ぎゅ…って小さく音を立てた胸の奥。
先生の瞳があんまり優しくて。
初めて見たその笑顔がちょっと幼くて。
ずるいよ…。いつも厳しい眼なのに、恐いカオしてばっかなのに。
どーして急にそんな優しいカオするの？
反則だよ…？
普段全然笑わないくせに、いきなりそんな優しい笑顔。
胸がドキドキして、苦しくなっちゃうよ…。
ひいろせんせ………大好き…
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はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» やっとひいろ先生の続編始めたよ〜♪( ´▽｀) (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょっと書いてみる(>_<)できるかなぁ〜。。 (2017年7月19日 12時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - ひーろ先生の続編みたい！！ (2017年7月18日 14時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょ〜雷鳴ってるー！めっちゃ光った〜(;゜0゜)続編さあ短編の続編出すか前に書いたひいろ先生話の続編書くか迷っててさ〜。どっちにしろ夏なカンジの話書きたいんだけどねぇ。 (2017年7月16日 18時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - お楽しみ頂きました(笑)続編楽しみにしてるよー！！ (2017年7月16日 17時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむぽこ | 作成日時：2017年4月30日 23時
