バグスター彼氏1(パラドクス) ページ17
仕事帰り。夕方の街をスマホをいじりながら歩いてく。
(ラッキー、今日は定時で上がれたし！何食べよっかな〜〜るんるん♪)
いつも通り抜ける公園に差し掛かった時。
「よお」
「わぁ！？」どきぃ！
いきなり目の前に現れたその姿。黒やピンク、紫の入り混じった奇抜とも言えるファッション。パラドはいつもこうやって現れては私を驚かせる。
「はあ〜〜……(どきどきどき)毎回毎回いきなり現れないでっっ！？」
(心臓止まったらどーしてくれんの！？)
「悪い悪い。驚かせたか？お前ももう慣れろよ」
そう言ってニッと笑うパラド。その不敵な微笑み。
(……どき。その笑顔やめてよ…ホントに心臓止まるから)
「もぅ…誰かに見られなかったよねえ！？」
キョロキョロ
私のカレはちょっと不思議。歳もとらないしお腹も減らない。会うときもこうやっていきなり現れたり歩けば瞬間移動したりするし、会うたびにドキドキ。周りにバレちゃわないか毎回ひやひや。だってカレは、世間では敵視されてる、バグスターっていうウイルスだから。バレたら連れてかれちゃうかもしれないし……そんなの絶対やだ。人間とバグスターは敵同士。相容れない存在。それが世間の常識。でもそんなの私には関係ないもん。たまたま好きになった相手がバグスターだったってだけで。
「周りなんか気にすんなよ。そんなにいきなり現れたらマズイのか？」
「マズイに決まってるでしょ！衛生省に連れてかれちゃうよ？」
「そんな奴ら軽く蹴散らしてやるよ」
(うわぁこわい。さすがパラド)
「それよりこれからどっか行こうぜ？」
「私仕事帰りなんだけど…」
「ゲーセン行こうぜ！」
「話聞いてるの！？てかまたぁ！？いー加減飽きてきたんだけどそのデートコース」
「まあたしかにオレが勝ってばっかで話にならないからな」
「パラドになんか勝てるわけないじゃん。私ゲーマーでもなんでもないし」
二人で話しながら歩いていたら、コロンとパラドの足元に転がってきたサッカーボール。
公園の向こうで「すみませーん」と叫ぶ小さな男のコ。
「よっ」
パラドはひょい、と足でボールを持ち上げると、とんっ、とんと胸、膝、足、頭といった具合にまるで生きてるみたいにボールを意のままに操った。
「すっごーーい！」
「とっ」
最後は大きくボールを蹴り飛ばして見事、男のコの元へ送った。男のコは目を丸くして「ありがとーお兄ちゃんすげーな！」と感激した。
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はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» やっとひいろ先生の続編始めたよ〜♪( ´▽｀) (2017年7月30日 16時) (
レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょっと書いてみる(>_<)できるかなぁ〜。。 (2017年7月19日 12時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - ひーろ先生の続編みたい！！ (2017年7月18日 14時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
はむぽこ(プロフ) - 彩希さん» ちょ〜雷鳴ってるー！めっちゃ光った〜(;゜0゜)続編さあ短編の続編出すか前に書いたひいろ先生話の続編書くか迷っててさ〜。どっちにしろ夏なカンジの話書きたいんだけどねぇ。 (2017年7月16日 18時) (レス) id: 3ea697d049 (このIDを非表示/違反報告)
彩希 - お楽しみ頂きました(笑)続編楽しみにしてるよー！！ (2017年7月16日 17時) (レス) id: 0a944ca153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はむぽこ | 作成日時：2017年4月30日 23時
