君ナシデ愛ヲ知レナイ 2

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「グクっ、んぁっ、ぁっ、きょう、はげ、しっ」



いつもならこんな抱き方はしない。


だけど今夜は無理だった。




「あっ、グクっ、ぅ、ぁぁっ ん」



いったばかりのAヌナに、休む間も与えずに
後ろから腰を打ち付けつけ、外側も擦って両方から激しく攻め立てれば

ひっきりなしに吹き出すのが分かる。


苦しそうに呼吸しながら
弓なりにしなる背中が
淫靡な程綺麗で目眩がする。



「グクっ、グクっ、おかしく、なっちゃっ、ぁぁ」

「もっと、おかしくなって、よ」



もっと俺の名前を呼んで
欲しがって、強請って
おかしくなって。


俺がいなきゃ
生きていけないくらいに。



「ぁ、んっ、やぁっ、ぁっ」



ねぇ、ジミニヒョンはヌナをどんな風に抱いてたの？


優しく？
それとも激しく？

俺とジミニヒョンを比べたりもする？


ジホのこと、テヒョンのこと、
それにジミニヒョンとの過去を知ってしまった今
とても心穏やかではいられなくて


不安で苦しくて
嫉妬という感情に
心が押し潰されそうだった。


だから
何度も追い詰めて
俺の名前を呼ばせて

誰よりも俺が良い
俺が気持ち良いって
思って欲しくて


おかしくなっているヌナの身体に
無数の朱い痕を付けながら
最奥に欲を注いだ。



「また、するの？」

「だって、また こんなんなっちゃったし」



甘えた声で、目尻を下げて
また芯を持ち始めた自身に
ヌナの手を導けば
困ったように俺を見るヌナ。



「隣にいるだけで無理。
可愛すぎて。好きすぎて」



何度だって抱きたくなる。


だから立てないくらい抱き潰して
家に帰れないようにしたい。


そんな子どもじみた俺の思惑なんか
ヌナはお見通しなんだろう。



「今日は帰らないから
もっとゆっくり、して？」

「激しくしたの、怒ってる？」



情けない声を出して項垂れれば



「あんなに激しくして
そんな可愛い態度するなんて反則」



ヌナが笑ってくれてほっとする。


最近のヌナは本当に可愛い。


関係を持ち始めた頃より
柔らかい顔をたくさん見せてくれるようになった。


それだけで舞い上がる程嬉しくなる。


俺は絶対にジミニヒョンのように諦めない。


そう何度も自分の心に言い聞かせた。



「ねぇっ、名前呼んでっ、
俺が、欲しいって言って」



対面だとキスしたくなるから
背後から貫いて
Aの背中にキスの雨を降らせる。


口付けの代わりに
俺の名前を呼んで。


それだけで今はまだ我慢出来るから─────。

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