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「A、いっていいよ」

「あっ、はぁっ、う、ぁんっ」



ひっきりなしに溢れ出る蜜で濡らした指で
外の芽と中を擦れば

ガクガクと腿を震わせるA。



「かわい。きもちかった?」



上気した顔で
上がった息を整えるAが可愛くて愛おしくて。


Aのこんな顔
二度と他の男になんか見せたくないって思った。



「もっと気持ち良くしてあげる」



そう言って再びAに口付けようと
顔を近づけた瞬間、

両手で顔を覆って泣き出すA。



「A?」

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめっ...」



それはなんの謝罪?
誰に対しての謝罪?



「どうしたの?」

「苦しい....辛いの....」

「.....」



何が苦しいの?
どうして辛いの?

俺はこんなにも幸せなのに。
Aが俺の腕の中にいて幸せなのに。



「どうして、泣くの?」



ずっと俺を想ってくれてたんじゃないの?
Aは俺といて幸せじゃないの?


ちっとも幸せそうじゃないAに
気持ちが沈んでいく。


せっかく互いに気持ちを確認できたのに。



「私達、必死で、姉弟になろうとしてた、のに....」



Aの堪えきれない嗚咽が
静かな部屋に響き渡って胸が苦しくなる。



「それは、相思相愛だって思わなかったからだよ。
互いの気持ちを知ってたら、離れようなんて思わなかった。
姉さんなんて絶対に呼ばなかった。

Aはそんなにも世間が怖い?」

「テテは怖く、ないの?」

「うん、Aがいれば。
俺はAを失う以上の怖いことなんかないよ」

「私は....」



けれど、それ以上Aはなにも言わなかった。



実の姉弟を愛することが普通だとは
勿論俺だって思っていない。


だから、自分がおかしいと、狂っていると思い
必死で自分の気持ちを押し殺して生きてきた。


もう充分すぎるほど苦しんだ。
俺もAも。


それなのに、どうしてまだ触れてはいけない?
愛し合ってはいけない?



「Aが罪の意識で
俺を受け入れられないっていうなら」



いっそ殺して欲しい。


愛し合い、幸せの絶頂の瞬間に
息の根を止めて欲しい。



「俺と共に生きるか
俺を殺すか、Aが選んでよ」



低い声で呟けば、Aが息を飲むのが分かった。

Jungkook→←2



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jkvjirmhs(プロフ) - そうなのですね!ゆっくりで大丈夫です🥰楽しみにしています! (2022年4月4日 18時) (レス) id: 201e14c658 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - jkvjirmhsさん» 嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言って頂けて感謝です。最近時間が取れずに更新出来ずに本当に申し訳ありません。時はかかると思いますが必ず終わらせる予定ではありますので気長に待って頂けたら嬉しいです(涙) (2022年4月4日 12時) (レス) id: b76ef0bfee (このIDを非表示/違反報告)
jkvjirmhs(プロフ) - はじめまして!とても面白くてつい一気に最後まで読み進めてしまいました、こちらの更新は予定されておりますか、? (2022年3月31日 16時) (レス) @page40 id: 201e14c658 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - kimkana618さん» 温かいお言葉有難うございます!そう言っていただけてほっとしています。なかなか更新できず申し訳ありません。最後まで楽しんで下さったらとても嬉しいです((^^)) (2021年9月17日 17時) (レス) id: d11e495b89 (このIDを非表示/違反報告)
kimkana618(プロフ) - はじめまして。とても面白くて、いっきに読んでしまいました^ ^続きを楽しみにしてします! (2021年9月9日 13時) (レス) id: 6421b72e6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amane | 作成日時:2021年6月14日 13時

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