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「ふーん、Aが広告のモデルにねぇ」

「ジミン、それはグクが勝手に言ってるだけ」

「Aが出るなら俺、相手役がいいな」

「ジミニヒョンはバーテンダーの役です」

「おまっ、なんか悪意を感じるな。
その言い方」



当然。
わざわざライバルに
花を持たせるわけないっつーの。



「ジミニヒョン、誰か良いモデルになりそうな人知りませんか?」

「んー、お前がやれば?」

「え、俺?!」

「あー、嘘嘘、今の冗談。
お前には絶対やらせたくない、まじで」

「なんでですか」

「あ、いた」

「え?」



眉間に皺を寄せて真剣に考え出ていたジミニヒョンがAの方を見る。



「テヒョン!テヒョンがいた!
あいつならまさにうってつけじゃない?」

「何言ってるの?ジミン!」



ジミンを睨むAヌナの顔には
明らかに焦りと動揺が浮かんでいて



「テヒョンて誰ですか?」



気になって訊けば



「あー、Aの弟」

「弟?それ、いい案じゃないですか」



弟ならAヌナと出演して貰っても
安心して恋人同士を演じて貰えるし

きっとヌナの弟なら容姿的にも
問題はないだろうし。



「是非、会わせて欲しいです」

「駄目!」



凄い剣幕で拒否られて、思わずびっくりする俺に
ヌナがはっとしたように



「違うの。テヒョンは....
そういう表に出れるような仕事してないから、だから...」



歯切れの悪い口調で呟く。


するとジミニヒョンが笑って



「ホストのこと気にしてんの?
むしろCMに出れば
あいつにとっては、営業になっていいんじゃないの?」

「テヒョンさん、ホストなんですか?
別にそれは全然問題ないと思いますけど」

「問題あるでしょ!
うちのブランドイメージだってあるんだから。
それに私も出るなんて了承してないから」



何だか今日のヌナは、会社にいる時から感じていたけれど
いつもより人間らしい感情を表に出しているような気がした。



「ヌナの弟がブランドイメージを損ねるかどうかは
俺に判断を委ねさせて下さい、ヌナ。

それから会社の為に、
いや、俺の為にヌナの力も貸して下さい」



狡い言い方だと自分でも思う。


だけど俺がチーフだから。

俺の責任の下で
成功させないといけない仕事だから。


そんな真剣な思いでヌナに頭を下げると
ヌナが困ったように息を詰まらせたのが分かった。

3→←Jungkook



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jkvjirmhs(プロフ) - そうなのですね!ゆっくりで大丈夫です🥰楽しみにしています! (2022年4月4日 18時) (レス) id: 201e14c658 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - jkvjirmhsさん» 嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言って頂けて感謝です。最近時間が取れずに更新出来ずに本当に申し訳ありません。時はかかると思いますが必ず終わらせる予定ではありますので気長に待って頂けたら嬉しいです(涙) (2022年4月4日 12時) (レス) id: b76ef0bfee (このIDを非表示/違反報告)
jkvjirmhs(プロフ) - はじめまして!とても面白くてつい一気に最後まで読み進めてしまいました、こちらの更新は予定されておりますか、? (2022年3月31日 16時) (レス) @page40 id: 201e14c658 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - kimkana618さん» 温かいお言葉有難うございます!そう言っていただけてほっとしています。なかなか更新できず申し訳ありません。最後まで楽しんで下さったらとても嬉しいです((^^)) (2021年9月17日 17時) (レス) id: d11e495b89 (このIDを非表示/違反報告)
kimkana618(プロフ) - はじめまして。とても面白くて、いっきに読んでしまいました^ ^続きを楽しみにしてします! (2021年9月9日 13時) (レス) id: 6421b72e6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:amane | 作成日時:2021年6月14日 13時

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