君ナシデ愛ヲ知レナイ 2

Jungkook ページ3

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「という訳で、是非ジミニヒョンに
仕事の依頼をしたいと思って。

ヌナ、この案どう思います？」

「うん....いいと思う、すごく」



俺の作った企画書に目を通しながら
頷いているAヌナにほっとしながらも

どこか、心ここにあらずなヌナの様子に
違和感を覚える。


明らかに集中力を欠いている仕事中のヌナを見ることなんて初めてで



「ヌナ、何かあったんですか？」



何かあったのかと心配になって訊けば



「え？ああ、いいと思う」



的外れな答えが返ってきて
ますます心配になる。



「ヌナ？具合が悪いなら
少し休憩室で休んで下さい」



心無しか疲れているようにも見えて
ヌナの手にある企画書を取ろうとしたら



「あ、ごめん、ごめんなさい。
ちゃんと聞いてる。だから話続けて」



そう言って慌てて企画書に目を通すヌナ。



「ジミンの店を使って撮影させてもらうのね。男性モデルもジミンに？」

「出来ればジミニヒョンにはシェイカーを振ってもらいたいので
出来ればモデルは別の人に頼みたいんです」



新しく立ち上げるファストファッションブランドDAISYの中の高級ラインDAISY.an。


限られた広告予算で最大限の効果を上げるための新作の販促企画書。


TVCMではコストがかかりすぎるから
制作は動画広告。

ウェブCMは最初の5秒が肝心だから
なるべくインパクトのある
お洒落でスタイリッシュな広告にする為
ドラマ仕立てにする。


場所はお洒落なショットバーでのデート。


カウンターにはDAISY.anの服を来た20代女性と



「めちゃくちゃイケメン男性モデルが欲しいんです。ジミニヒョンみたいな」



そう説明すると
腑に落ちたようにAヌナが頷く。



「でもこの予算じゃ有名モデルや俳優さんは使えないよね」

「はい、そうなんです。それでジミニヒョンに良いモデルのつてがあればと」

「じゃあ、今日聞きに行こうか？」

「はい」



ヌナはめちゃくちゃ仕事ができる。


そんなヌナをやっぱり大好きだと思う。


凛とした姿を見かける度に
仕事中のヌナと話す度に

夜の艶めいた、それでいて恥じらいを捨てきれない可愛らしいヌナに触れる度に

好きは増えていく一方で。




「ところで、女性モデルは既に候補が？」

「それをヌナにお願いしたいんです」



俺の言葉にヌナが目を丸くした。

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