チョコレートケーキ（短編）

カレカノ!? 1 (Kento) ページ29

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大学に入って、同じ学部に芸能人がいると友達に聞いた。



しかも、ジャニーズだという。









どーりで女子たちが入学式のときとか、騒いでたわけだ。



けど、まぁ私には関係ない話だなーって思った。






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講義中、ボーッとしていたら。




消しゴムが床に落ちてしまって。







コロコロと、遠くの方へと転がっていった。









うわー。



持ち主とは真逆に、何元気にそんな跳ねちゃってるの……。







席 立ち上がるの、目立つし。




めんどくさいし。




とりあえず放っておいて、授業終わったら取りに行こうかな……。




なんて。





思っていると。








消しゴムがたどり着いた先の席に座る。



黒髪の男の子が、それに気付いたようで。





親切にも、拾ってくれた。








そして、わざわざ立ち上がって、私のところまで来てくれて。




「はい、どうぞ？」って、手渡してくれた。








ボーッとした頭のままで、私はその男の子を見ていたんだけれど。








え？






……中島健人！！









A「あ、りがとう……ございます」


健人「どういたしまして。てか敬語じゃなくていいよ？
同じ学年でしょ？」



そう言うと、中島健人はそのキラキラを残して。




自分の席へと戻っていった。




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芸能人て性格悪いって思ってたから、(勝手な偏見)めちゃくちゃ驚いた。



なにあの中島健人、めっちゃいい人じゃん！









イケメンだし、ちょっとファンになったかも。(単純)









……でも。



何で私が同じ学年ってわかったの？








この講義受けてるの、私の学年だけじゃないんだけどなぁ……。







ちょっと不思議だった。









けどすぐ忘れた。




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消しゴムを拾ってもらったことがきっかけで、中島くんとは時々話をするようになった。



あんまり気にしてなかったけど、必修以外にも割りと授業被ってたみたいで。







そう言えば女子たちが騒がしい日が、あったようなーなかったようなー。(曖昧すぎる記憶)






そしてたまに、私は中島くんの隣の席で授業を受けるようにもなった。







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