傷だらけの僕等がいた 2 (ページ45)

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愛 Ki ページ45

Aの額の傷にキスをすると、そっとAの身体を押し倒した。

鼻と鼻を擦り合わせるようにして、２人で見つめ合い微笑む。

Aの涙を唇を寄せて舐め取れば、Aも同じように俺の涙を吸ってくれる。

まるで神聖な儀式のように、それは厳かで崇高な行為だった。

Aが俺を受け入れる為にゆっくりと脚を広げる。

柔らかな茂みの奥へ手を伸ばせば、そこはもう充分すぎる程にうるおっていて、嬉しさに胸が高鳴った。

「怖くない？」

「怖くない....宏は？」

「怖くないよ。てかめちゃくちゃ入りたいし....」

まるで中学生のように上擦った声で言う自分の余裕の無さに顔が熱くなる。

ゴムがないと言った俺に、ピルを飲んでるからと言ったA。

今まで誰かの中にゴム無しで挿入したことは１度もなかった。

「いいの？」

頷くAの中心に、猛った自分のモノを充てがい、ゆっくりと先端を押し込めば、絡みつくような内襞が一気に奥へと誘う。

感じたことのない気持ち良さに、目の前に一瞬火花が飛んだ。

激しく動かすことがままならない己の身体が恨めしいと思ったけれど、実際はそれどころじゃなくて。

奥まで深く繋がった瞬間、弾ける欲。

引き抜く間もなかった。

「ﾊｧ...ﾊｧ....A、ごめっ」

崩れ落ちる俺の身体を優しく抱きしめるA。

「な、なっさけねぇ....俺」

「まだ、出て行かないでっ」

なのにAが可愛いことを言うから。

Aの中で簡単に復活してしまう自身。

「もう、煽んなっ」

Aと繋がったまま今度は時間をかけて彼女の身体を愛する。

「ぁっ、んっ、ぁぁっ」

可愛い声と、少しでも腰を動かせば溢れ出る蜜に、俺の愛も膨れ上がっていき、

「そろそろ動いていい？」

答えの代わりに、Aが俺の頭を引き寄せてキスをした。

途中で脚がへばった俺に気付いたAが、俺の上に跨り、少しずつ屹立を飲み込んでいく。

「ﾊｧ...んっ、ぁっ」

身体も心もAに溺れ、溶けていく。

根元まで飲み込まれれば、搾り取られるような締め付けに我慢出来ず、

「んっ、あっ、いっ、い....くっ！！」

すぐに果てる自身。

「ん、ﾊｧﾊｧ....んっ....ﾊｧ」

達している間も、畝ねり絡みつく内襞の気持ちよさに、漏れる声が我慢出来ない。

「Aっ、キスしてっ」

倒れ込んできたAの唇を俺は長い間貪り、舌を絡め合っていた。