Addicted 34 ページ34
「え?それだったら、マシューが今回の事件の元凶じゃねぇの?」
ラムザはそう呟いた。
そして、その場にいた全員がそう思った。
「なんでマシューが持っていたんだ?」
アムムムムは、シモンズに問いかけた。
「わからない。ジェラルドから話を聞いたが、マシューは収容される前は、自称だが研究者だったらしい。その際に手に入れたんだろうな・・・。」
そう言って、シモンズはジェラルドから借りたマシューに関するリストを、ラムザ達に見せた。
リストを見て彼らは
「こいつの研究って・・・人体実験!?・・・しかも、孤島に流れ着いた人を使って・・・。酷いな。」
「奴の話によると、研究をしていた時に漂流者の一人から石を貰ったと、聴衆の時に言っていたな。」
「じゃあ、あの石はマシューの所有物だったのか。」
ジャンクは驚きの声を上げた。
「でも、なんでここまで所持していたのか・・・。そもそも、何故あの場所にマシューの遺体があったのか・・・。」
シモンズは疑問に思った。
「おそらく、混乱を起こすためでは?」
ルトガーは答えた。
「混乱?何のために?」
タップはルトガーに聞いた。
「これは、あくまで自分の予想なんだが、マシュー自身も、我々が探し出した文献を持っていて、石の特徴なんかを知ったんだと思うんだ。その際に何か石に細工をしたんだと思う。・・・その細工というのは、「負の気を吹き込んだ」ルトガーの話の腰を折ったのはあるにあだった。
ルトガーは、あるにあに怒る事もなく、肯定した。
「その通りだ。しかし・・・何故その事をお前が知っているんだ?」
ルトガーは不思議に思い、あるにあに事情の説明を求めた。
「看守が俺に攻撃したときに声が聞こえたんだ。」
「声?」
「どんな声だ?」
アムムムムとラムザはあるにあに聞いた。
「男性の声。どことなく、看守の声に似ていた気がする。“確かに、看守さんはああなってしまった。だけど、それは君たちのせいじゃない。
石に、強い力が封じられているんだ。
怨みや邪念が封じられている。要は、負の気が封じられているんだ。”って言ってた。」
あるにあの言葉を聞いてジャンクは「それは、多分・・・俺の父の声だと思う。」
「え?マジで?」
「じゃあ、看守の親父さんがあるにあに助言したのか。」
「そうなるね。」
ラムザ、アムムムム、タップはそう言った。
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KAGE(プロフ) - スッゴク面白かったです!!ハラハラしながら読ませていただきました!! (2018年3月10日 20時) (レス) id: 1ffb47dc38 (このIDを非表示/違反報告)
松師匠 - すごく面白かったです!!話が予想以上に作り込まれていて…本当に良かったです!! 評価10押しておきますね!! 素晴らしい作品をありがとうございます (2017年12月12日 1時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cecilia | 作成日時:2016年8月28日 22時