Addicted 20 ページ20
「でもさあ、どうやって渡すんだ?・・・渡すとしても、あの看守だ。どうやって手に入れたとか聞かれるに違いないし、かと言って正直に話せば、懲罰房に入れられて渡すこともできなくなってしまう・・・。」
「まぁ、見つけた場所が場所だもんね・・・。」
「それに、そのまま石を渡されてもちょっと困るよな・・・。」
希望が見えてきた中で、新たに問題も発生してしまった。
どうやって説明しようかとあるにあとタップは悩み始めていた。
「それならさ、そのメモに書いている通りにすればいいんじゃね?」
話に入ってきたのはラムザだった。
「メモの通りって?」
あるにあは疑問に思った。
「身に着けられるようなもんだったら良いんじゃねぇの?例えば、指輪とかアムすんみたいに首飾りとか・・・。」
「成程。」
「お前らの話、大体はタップから聞いてる。看守・・・人間じゃなかったのか・・・。正直、その話をタップから聞いた時、耳を疑ったが・・・どうやら本当みたいだな。アムすんも感づいてるらしい。」
なんだかんだで、全員が看守の異変には気づいていた。数週間前にこの刑務所に入所したが看守の様子は日を追うごとに様子がおかしくなっていたことに。
ラムザはアムムムムを呼んだ。
結局、全員が看守の異変に気づいてはいた。
4人は今後の事を話し始めた。
「看守がもし俺らに危害を加えそうになったら、この石を看守に持たせる。石を持たせるのは、俺がやるよ。」
あるにあがそう言って石を握りしめた。
「あるにあさん、まさか1人で解決させようとしていたのか?俺たちが何も言わなかったら・・・。」
アムムムムはあるにあに詰め寄った。
あるにあは気まずい表情で顔を背けた。
図星だったからだ。
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KAGE(プロフ) - スッゴク面白かったです!!ハラハラしながら読ませていただきました!! (2018年3月10日 20時) (レス) id: 1ffb47dc38 (このIDを非表示/違反報告)
松師匠 - すごく面白かったです!!話が予想以上に作り込まれていて…本当に良かったです!! 評価10押しておきますね!! 素晴らしい作品をありがとうございます (2017年12月12日 1時) (レス) id: 1531b34ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cecilia | 作成日時:2016年8月28日 22時