転生ライフ1 ページ3
────さて、転生したか。
あまりにもポンポン事が進んでいってしまうのは俺が魔王だからだと思え。有言実行。
それにしてもカラカラ音が鳴るな……口にも何か入っている。何入れてんだ貴様吹き飛ばすぞ(物騒)
『ペッッッッッッ』
「………あら、あなた。この子今おしゃぶり吹き飛ばしたわ！」
「おぉ、さすがだな！！ザコロリー！」
『……おいまて、ザコロリーが俺の名前？ふざけるな俺はアビス・B・ディスレインだぞ』
「あら喋った」
「すごいなザコロリー」
『アビスだっつってんだろ人間！！！！』
ゼェゼェ息を切らす俺、基赤ん坊。こんな光景約2000年生きてた俺でも見たことがない。バカなのかこの親は
「そうなの〜？ならアビスね！もう魔法使えちゃったりして〜！！」とかほざいている母親を睨むと睨んだ先にあった家の壁が大きな音をたてて吹き飛んだ。
まてまてまて、俺は睨んだだけだ。それだけで普通家吹っ飛ぶか？？？
「あら」
「家壊れた」
『悪いと思っている』
「弁償だぞぉアビス〜」
『悪いと思っている』
「一応魔法で強化した素材を使ったんだけど脆いのね……」
こ れ で 強 化 し た 素 材 ？
おいおいおい、これで強化したのか？本当に？俺が強化した素材は優に1000年は傷すらつかなかったぞ？？
嘘だろ………こんなに弱体化してるなんて聞いていない。おい補佐ぁぁぁあああああ！！！！
まさかとは思うが俺も弱体化してるなんてことないよな？
『………半分が吹き飛んだか……』
「どーしましょこの壁…開放感あって私はいいと思うけど」
「ザコr…アビスが初めて壁を壊した記念で遺しておこう！」
『まぁいい、15にもなれば3分の2程度取り戻せるだろ』
「お隣のバルド君の家もこうなってたわよねぇ………もしや流行という説も！！遺しましょう！！」
『馬鹿なのか』
全く呆れる。
お隣のバルド君とやらも俺と同様に転生でもしたんだろう。転生魔法なんて上級魔法使いならば誰でも使える程度の魔法だからな
ちなみにこの家は貴族らしい。
アビス・ファルシア
の偽名でも使うとしよう。そうそうに魔王だとバレてもつまらないし(本音)
さぁ、とりあえずこの馬鹿親共をどうにかしなければな
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作者名：いを | 作成日時：2020年4月11日 10時
