お兄ちゃんに会うために 歌い手

過去へん2　そらるside ページ23

そらるside

そ母「そらる!！！早く準備しなさい!!!病院行くわよ！」
母さんがひどく焦っていた。
そ「どうして？母さん。」

・・・琴ちゃんと、渉くんの家に泥棒が入ったのよ。
母さんはそう言った。何か嫌な胸騒ぎがする。

俺と母さんは急いで病院に来た。

「琴さんと渉さんの幼なじみとそのお母様ですか?」
俺と母さんは頷いた。

「私達も全力を尽くしたのですけど、二人の両親は他界しました。」

別に、この医者が悪いわけではない。これを知ったら二人の方がずっとつらい。
知っておきながら、何もできない自分が憎かった。

俺と母さんは明日来ることにした。

帰るときには、二人の両親が実の息子の様に優しくしてくれた事を思い出していた。
俺の両親は共働きだった。だから一人の時が多かった。でも、二人の両親が優しくしてくれたから寂しいと思った事なんてなかった。
でも、二人は··?まだ小さいのにもう両親に会えない。

俺はそんなことを考えながら眠りについた。

朝起きて準備をして病院に向かった。
医者に二人の病室を教えてもらった。

渉の部屋に入った。

そ「渉！！！無事だったんだな、良かった、、、、、」
う「お前・・俺の幼なじみだよな?名前なんだっけ?」
········名前を忘れられている。
そ「俺の名前はそらる。よろしく。」
·····これで思い出すといいんだが。

う「あっ！！！！！！！思い出した!!!!!」
思い出したようだ。


じゃ、また来るから。そういって俺は琴の病室に向かった。

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