【刀剣乱舞】ﾁｬｱと鳴く鶯に成ったと思ったら女だったんですけど【勘違い】 (ページ1)

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序章ページ1

A視点

突然だが、俺と兄貴はとても仲が悪い。

何度でも言うが、俺と兄貴は兎に角仲が悪く、顔を合せれば必ずと言って良い程喧嘩をする。

如何して此処まで仲が悪いのかと問われればそういう巡り合わせだからとしか答えられないが、俺と兄貴は兎に角仲が悪く、目が合えば喧嘩三昧の日々を送っている。

口論は勿論として、殴り合いも一日に一回は絶対にする。

急所狙いは勿論のこと、相手が出来るだけ見るから無様な姿になって欲しいのでわざと痣や傷跡が肌が露出する部位に出来る様に狙う。

まぁ、流石に刃物とかの大けがに繋がる物は使わないが。

なんやかんや言っても兄弟だし、死んでほしい訳じゃない。喧嘩はするけど。

あと、偶にゲームとかも一緒にするし。対戦型のやつを二人でする。

まぁ、いつも徹夜で付き合わされているが。然し断ったら挑発されるので俺は常に寝不足だ。

それに、妨害の為に相手の肌をつねったり引っ掻いたり小突いたりしてるせいで何時の間にか喧嘩に発展して、深夜に煩いと母親に叱られるまでがワンセットだ。

そんな訳で、俺と兄貴は兎に角仲が悪く、喧嘩も良くするせいで俺の身体は年中痣と傷だらけだ。

特に体中の痣の数と首元の赤い点の多さはヤバイ。

痣の数は単純に体中にまんべんなく凄い数がある。引っかき傷から打撲痕、噛み傷まで何でもござれだ。

だって毎日喧嘩してるし。男の兄弟だからな、傷も凄い事になる。

そして首元に在るこの赤い丸は、兄貴と肌をつねり合った挙句の産物だ。

無駄に強い力で、然も毎日喧嘩してつねり合うせいでこの赤い丸が全然消えないし減らない。

其処に噛み傷も相まって、俺が女だったなら夜にとても刺激的なプレイをしていると思われるだろう。

まぁ、俺は男だし彼女も居ないからそんな勘違いされた事ないんだけどな！ははははは！！！

………はぁ………

まぁ、まだ兄貴に先を越されていないだけマシと考えるか。

其れは兎も角として、ただでさえ兄貴だけでも手を焼いているのに俺の家で困った事は他にもある。

先ず、母親の料理の腕が壊滅的だ。兎に角不味い。というかあれは料理じゃない。食えない。

次に家だ。俺の家は日本家屋なのだが、兎に角古い。ついこの前も床板を踏み抜いた。今月三回目だった。

因みに、なぜ今こんな事を愚痴っているかというと。

目を覚ましたら見覚えの無い森の中に放置プレイされているからである。

…………なにこれ？？？