【文スト】転生以下略したら太宰治の姉でした。

悩みが二十一 ページ23

A視点




私がすっと遠い目をしながら「おそらきれい………」と現実逃避をしていると、もう既にGSSの愉快な仲間たちは中也さんにやっつけられていた。

そしてついでに私の煙草も殆ど塵に帰っていた。わぁスピーディー。




とりあえず私は死にきれなかった苦しみで藻掻いているGSSの構成員に、弟が銃を向けてる相手に対して異能を発動する。




『幸福を。死にゆく貴方に敬礼を。』




前世のどっかで聞いたことある言葉を微笑みながら彼に掛け、異能で彼の中から不幸である部分を取り除き、幸福で満たす。この人の瞳から見る見るうちに正気が消えていった。

実はやりすぎると、というかやりすぎなくても簡単に廃人になるのだが、まぁもうすぐ死ぬので問題ないだろう。




ふぅ、と私は溜息を吐く。この体になってからは精神がこの体に引っ張られているのか、残酷なこと・その他諸々に対して耐性が出来過ぎてしまった。

最近噂の何に対してもまるでなんの感情も沸いてないように振る舞うヤベェ奴とは私のことである。うーんクソ不名誉！！！




この特典？は嬉しいやら別人になってしまったようで悲しいやらよくわからん。有効活用はするけど。

まぁこの暮らしで大いに役立っていて助かってはいるのは事実だけどもね？

でも正直こんな倫理観ガッバガバの女の子は二次元だけで充分ですね！アッでもここ二次元かぁそっかぁハーッ人生って本当にクソ！！

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