悩みが二十六 ページ28
A視点
さて、本を読みますか!!
この時点でもう手遅れにもほどがあるが、それでも私はあまり原作に関わりたくないので我関せずの姿勢を貫き通すことにした。
あ〜^^現実逃避の為にクソ面白くない本を読むんじゃあ〜〜^^
しかしそうは問屋が卸さないのである。知ってた。
弟は大声で中也さんの名前を叫び、そして羊が寄ってきて、まぁ当然だが原作小説通りの流れで今に至る。
「面白い。実に面白いよ君達。あれ程の戦闘狂の中也君が、まるで狼に睨まれた羊だ。
どうも組織の頂点に立つってのは、想像よりずっと大変なものらしいね。
後で森さんの肩揉んで上げよっと」
どこかぼやけた印象の、しかし完璧な何時も通りの笑みを顔に張り付けて間延びした拍手の音を響かせる弟。
うんうん、順調に原作小説通りだなぁと会話を聞き流しつつ考えながら不自然にならない程度に距離を保って本で顔を隠す。
「ジサツ野郎、手前………」
「羊の諸君。中也君を連れて行くのは無理だよ。彼は今仕事の最中だ。ポートマフィアの命令でね。」
「は?」
何でもないように言った弟に対し、銀色の髪の少年_____白瀬君が馬鹿にしたようにそう言った。
「例の噂か?だから、そんなの有り得ないんだよ。中也がマフィアに屈するなんて、ある訳が………」
そう言い、そして数泊置いた後に「………マジかよ?」と言い、それから誰かが数歩後退したような音がした。
「中也。何かの冗談だろ?それとも作戦か?マフィアを油断させて中から破壊するとか………」
「いいや、本当だ。マフィアの首領は本気だ。あれを出し抜いて裏切るのは簡単じゃねぇ。監視の目もあるしな。」
「監視?」
それから数秒おいて、後ずさる音がする。
「このガキと女が………!?」
その言い方は流石に酷くない?と思ったがもう聞こえてないレベルで無視を貫く。
絶対にこの姿勢を崩さないからな………!という固い意志を持って。まぁすぐにそれも崩れるのだが。
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汐琉 - え、終わ…え? (7月2日 21時) (レス) @page35 id: 9556ee3f31 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - え…終わ…り…? (2022年7月4日 20時) (レス) @page35 id: c39d7e026e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 絶対終わらないでぇぇぇ!!!!! (2022年4月7日 0時) (レス) @page35 id: 769fe6ecc6 (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 凄く面白いデス!!!!続いて欲しい… (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 続きめっちゃ気になります! (2021年9月27日 18時) (レス) @page35 id: f3b5f9b840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐教信者 x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年5月12日 12時