外出が二十一回 ページ23
A視点
美形な原作キャラとお関わりになれるのは嬉しいんだけどね!なんせキャラ崩壊だからね!!
そして太宰さんをがしがしけって距離を保つ。なんか原作キャラに害を加えるのって罪悪感パネェ。
「痛っ、やるねぇ。じゃあ国木田君は?痛ッ」
「よせ俺の前職など!」
「うーん、お役人さん?」
この状況で無反応な辺り、探偵社員みんな変人慣れしすぎてるよね。
そう考えながら運ばれてきたケーキを女給さんから受け取り、食べ始める。蹴るのもやめる。
太宰さんも多少は反省したのか私と物理的な距離を詰めるのは一旦やめた様だ。有難い。
「惜しい。彼は元学校教諭だよ、数学の先生。」
「へえぇ!」
「昔の話だ。思い出したくもない」
ここでも揶揄いを入れたかったが、流石に揶揄い過ぎて嫌われたり投げられたらたまったもんじゃないのでやめておいた。
私は口の中のケーキを嚥下し、皿に置かれた半分以下まで減ったケーキを一瞥して言う。
『じゃ、こいつは?』
「太宰さんは………」
そして「想像もつかん………!」と言う顔で固まる敦君。
原作知識があるとはいえど分かり易すぎる顔である。
「無駄だ小僧。武装探偵社七不思議のひとつなのだコイツの前職は。」
「最初に中てた人に賞金が有るンでしたっけ」
「そうなんだよね。誰も中てられなくて懸賞金が膨れ上がってる」
「俺は溢者の類だと思うが、こいつは違うと云う。しかしこんな奴が真面な勤め人だった筈が無い」
『わーお信用ねぇなダズィさん。まぁ当たり前だよね!こんなのだからね!!』
カラカラと笑いながらケーキを平らげ、最後に残った苺を食べる。
まぁ私もそう思う。原作知識があって太宰さんと長い付き合いだから信じられるけど。
そして懸賞金という言葉に目の色を変えた敦君が尋ねる。
「ちなみに懸賞金って如何ほど」
「参加するかい?賞典は今_____七十万だ。」
ガタッ!と大きな音をたてて立ち上がる敦君。それに東のヘタレこと谷崎君がビクついた。
正直私もちょっと驚いたけどね!
『わぉ目の色』
「中てたら貰える?本当に?」
「ジサツ主義者に二言は無いよ」
そして始まる数うちゃ当たる作戦の職業当て。
金のない人間の執着ってヤベェな、と私は思いました。まる。
2312人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅(プロフ) - 終わっているですと!? (2月20日 0時) (レス) @page48 id: c840862e70 (このIDを非表示/違反報告)
くまさん - お願いします!!!終わらないでください!超好みの小説なんです〜! (12月10日 1時) (レス) @page48 id: 888b8ee33d (このIDを非表示/違反報告)
メープル - こういうのホンっと好きです!続きをお願いします!!!! (12月9日 14時) (レス) @page48 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - おわた? (12月2日 10時) (レス) @page48 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
日向 - 終わっ…て…いる…? (9月8日 16時) (レス) @page48 id: 8f5d606c19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月20日 9時