十五話 ページ17
A視点
三日後。
抵抗の術を持たなかった私は嫌々ながらも帝丹高校に来させられていた。悲しい。
あの母親ふわふわしてるけど地味に強かだからな……キャリアウーマンは伊達じゃない。
そして、今は教室の扉の前で先生に呼ばれるまでの時間の待機中だ。
中から先生が「今日は転校生が〜」云々言っているのが聞こえる。早く呼んでくれないかな………
因みに、私の恰好は普通の帝丹高校の制服＋マスクとヘッドフォン。この二つは手放せない。
あと目つきが悪いのでめっちゃヤンキーと言うかスケバンと言うか、そんな感じがするけど気にしない。
「……よし、じゃあ入って来なさい」
『失礼します』
お呼びがかかったのでガラガラと扉を開けて教室の中に入り、後ろ手で扉を閉める。
蘭ちゃん達原作キャラが居たけど気にしない。蘭ちゃんに関しては昨日会ったから向こうも驚いた顔してたけど気にするもんか。
それでクラスメイト全員の顔を一瞥して、目を閉じて深呼吸を一回してから言う。
『私の名前は逢琳A。でも逢琳って性は好きじゃ無いから名前で呼ぶか、若しくはホワイトって呼んで欲しい。です。
あと、こんな声してるし割と高身長だけどちゃんとこの通り女だ。です。同性愛者でもない。宜しく。』
「だ、そうだ。質問あるかー？」
「彼氏はいますか！？」
『居ないし募集してない』
「何でホワイト？」
『母親の旧姓だから』
「はいはい！なんで同性愛者じゃないって態々言ったんだよー！」
『女に惚れられた事が多いから』
「どこから来たんですか？」
『ベルギー』
不愛想に生徒から放たれる質問を答えていく。目つきが悪くてヤンキーみたいな私に彼氏訊いてくるとかそこの男子生徒勇気あるな。
いやまぁ幾ら愛想悪くても私超美少女だし？そりゃ聞いちゃうか！いや自惚れじゃ無く。遺伝子的にね？
とか思っていたら先生から制止が入った。
「じゃあそこまで！逢琳はあの窓際の席に行ってくれ」
『逢琳はやめてください』
言いながら席に向かう。うむ、窓際の後ろの席だった。嬉しい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みょん - やっぱこの人の創る作品神だ...これからも御身体を大切にして更新頑張ってください！！！ (2019年10月22日 18時) (
レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹 - 終わり…マジすか…もう更新しないんですかね…? (2019年6月14日 18時) (レス) id: c32106d8f0 (このIDを非表示/違反報告)
Tiina(プロフ) - もっのすごくおもろいです。もう更新はされないんでしょうか、、？ (2019年5月31日 15時) (レス) id: f759a37db1 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - めっちゃ面白いです！もう、更新はなされないのですか？この小説好きなので気になります……。 (2019年5月6日 9時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - 文月零さん» 頑張りますん… (2019年4月3日 7時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豆腐教信者
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月27日 11時
