十一話 ページ13
A視点
とある休日の事、私は急な雨から逃れる為に図書館に来ていた。
しかしもうびっちゃびちゃだが。ぽたぽたと私の衣服や髪から水が滴り落ちる。厚着したので下着は透けていないのが唯一のすくだが、これは辛い。
私は個性の関係上、水に濡れると脳に靄がかかった様になるし、身体が鉛のようになったり………風邪を引いたみたいな症状が出てしまうらしい。
転生した時の記憶にない情報だから焦った。どうやら、私が引き継いだ記憶には穴が沢山あると言う事を発見した。
…………だから、うん、未だ私に関して闇深い事情とかがあるかも知れない。本当に勘弁してほしい。
ここはもうしょうがないとして大人しく受け入れるしかないけど、急に私に関する色々な事を発見したら戸惑うんだよね、流石に…………
幸いなことに、私に関する闇深かったりヒロインぽかったりする事は、親からネグレクトを受けていることぐらいだ。いや、よかったよかった。
これが実は暴力受けてました〜とかだったら流石に泣いてた。無視程度で済んでよかった。
………個性に関する事に話を戻すと。
他にも、ある程度までの電気は充電の意味を成すのかパワーアップできるが、それ以上の電気は寧ろパワーダウンするとか、そう言うのが有るのが分かった。
夢みたいな力が使えるのはとても楽しいが、中世ファンタジーじゃない世界じゃこんな力抑圧されて当然。
そうなるとやっぱり、日常生活ではデメリットばっかりが目立ってしまう。
特に、このデメリットは割と好きだった雨の日が嫌いな日になってしまったので、精神のタフさに定評のある私も気落ちするという物だ。
『でもまぁ、この能力は其れを差し引いても本当に便利だよね』
誰に聞かせる訳でも無い独り言をつぶやいてみる。
…………独り言を意味ありげに呟くのは流石にちょっと恥ずかしかったので、顔が変に歪まない様に無表情で取り繕った。いや、誰に見られてる訳でも無いけど。
羞恥心で少し赤みが出た、紅潮すると分かり易い陶磁器みたいに白い頬を、濡れて芯まで冷え切った指先で撫でる。
改めて自分が自分じゃ無くなったみたいで少し恐ろしい。整形した人ってこんな気分なのかな。
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イチカ - ポイズンネタに思わず爆笑してしまいましたw (2023年1月29日 13時) (
レス) @page47 id: 4c1e53102c (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - （゛゛）さん» そう言って頂けて嬉しいです！ですが、ちょっとあの作者リアルが忙しいので其処ら辺は無理っぽいです…すみません… (2019年5月2日 23時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - No.0さん» いえ誤字です本当に申し訳ありません…直しておきます… (2019年5月2日 23時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
（゛゛） - 轟様最強だ！ヤバい！検定とか、作れたら作ってください (2019年5月2日 20時) (レス) id: 50935d5c09 (このIDを非表示/違反報告)
（゛゛） - 泣きそうなくらい、はまりました。お願いします。性格がどうとか、どうでもいいので、高校卒業してからのやつとか作ってください。誤字脱字は、ある程度はいいです。上から目線すいません。 (2019年5月2日 20時) (レス) id: 50935d5c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐教信者
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作成日時：2018年11月4日 23時
