二十九話 ページ31
A視点
私は怒っていた。
『とろろき…………轟君』
「噛んだな」
『噛んでません。
で。轟君。此れは何ですか。速やかに説明して下さい。私の目には赤い首輪のように映っています。
とても驚きました。なんですかこれ。流石にイケメンにも許されない事は有るんですよ。』
轟君と正座で向かい合う私達の目線の先には、一つの赤い首輪の様な物が置かれている。
轟君はしょぼんとしながら言う。心なしか垂れ下がった耳と尻尾が見える。
「Aに付けて欲しかった…………」
『そうなのかー…………』
某東方キャラのような言動をしてしまったが私は正気です。
私は口の端を引き攣らせながら更に尋問を続ける。
『え、いや、これ何？』
「チョーカーだ。」
『あ、そう…………じゃあなんでこんな首輪感丸出しのやつを買って来たの？
ていうかこれ本当にペットショップで買って来た訳じゃないよね？嘘みたいに首輪みたいなんだけど。
ほらここ、絶対リードに繋ぐ為の金具だよね？首輪じゃなかったとしててもこんなもん何で買って来たの？そしてなぜ私に付けて欲しいって言ったの？』
正直に言ったら怒らないから、言ってごらん？と全く信憑性に欠ける言葉を口からするりと零す。
しかしそんな私の事は気にせず、轟君はしれっとした顔で言う。
「Aが何でも言う事聞くって言ったからだ」
『えっ嘘そんなのいつ言ったっけ』
「三か月前だな。ボイスレコーダーもあるぞ」
『えっちょっ………轟君言質取るのに本気過ぎじゃない？？』
すっ、と当たり前の様な顔して当たり前の様にボイスレコーダーを出された私の心情を述べよ。
模範解答は凄く困惑した。パーフェクトは其れに加えてとてもビビった。
因みに、ボイスレコーダーには確りと私の『何でも言う事聞くから！勉強教えて！』という声が入っていた。
『え？いや？急にこんな事言い出した意味は分かったけど、なんでこのチョイス？』
「………、Aには何時も世話になってるから、ちょっとプレゼントでもしてやろうと思った。
センスが悪かったのは謝る。」
『疑ってごめん轟君！！いや全然センス悪くは無いよ！！本当本当！ごめんね！！今から付けるよイヤ本当めっちゃ嬉しい！』
私は穢れてるんだなぁと思った日だった。
其の後轟君が物凄く満足そうな顔でチョーカーを付けた私を見ていたので、機嫌は直ったと思う。
今度は私も何かプレゼントしよう、と心に決めた。
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イチカ - ポイズンネタに思わず爆笑してしまいましたw (2023年1月29日 13時) (
レス) @page47 id: 4c1e53102c (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - （゛゛）さん» そう言って頂けて嬉しいです！ですが、ちょっとあの作者リアルが忙しいので其処ら辺は無理っぽいです…すみません… (2019年5月2日 23時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐教信者と豆板醤の絡め合え(プロフ) - No.0さん» いえ誤字です本当に申し訳ありません…直しておきます… (2019年5月2日 23時) (レス) id: 342d18db20 (このIDを非表示/違反報告)
（゛゛） - 轟様最強だ！ヤバい！検定とか、作れたら作ってください (2019年5月2日 20時) (レス) id: 50935d5c09 (このIDを非表示/違反報告)
（゛゛） - 泣きそうなくらい、はまりました。お願いします。性格がどうとか、どうでもいいので、高校卒業してからのやつとか作ってください。誤字脱字は、ある程度はいいです。上から目線すいません。 (2019年5月2日 20時) (レス) id: 50935d5c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆腐教信者
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作成日時：2018年11月4日 23時
