五十一話 ページ9
A視点
世界は厳しく、絶望する俺を嘲笑うかのように進む展開。
良し判った、もう判った、俺は腹を括る。寧ろ俺があいつらを口説き落とす勢いで行く。
「では二番、カッコよく決めたいよね！でお馴染み、厨の番人その一の燭台切光忠さん！」
『ああ、もう私は素直に応援しよう』
「あれ、覚悟決めたの？赤面してるとこ見たかったのに」
『…………おいみだｒ』
「じゃあ燭台切さんお願いしまーす！」
そう云って強引に遮られ、俺は光忠に優しく姫抱きにされる。
光忠は物凄いイケメンスマイルでこっちを見て来る。
早くもイケメンオーラに死にそう。だが、俺は、此処で屈してイケメンに負けたくない………！！
光忠は甘い笑みを浮かべて俺の耳にその形の良い唇を近づけ、まるで密事の途中かの様に、ひっそりと囁き掛けてｋる。
「ねぇ、鶯丸さん………このまま、イケナイ事しちゃおうか？」
女が聞いて居たら間違いなく赤面の上卒倒しているだろう其の言葉は、男の俺としても惚れそうにはなるが耐えられる。
俺はお返しをしてやろうとそのまま俺の近くにあった光忠の耳に囁く。唸れ俺の色気！！
『イケナイ事、なぁ…………出来もしないのにそんな事を云う悪い唇は、これか？』
男子高校生の妄想力を舐めてかかってはいけない。
俺は親指でつぅと光忠の唇をなぞる。
光忠は俺の顔を驚いた様に数秒観た後、後ろ向きに倒れた。俺は上手く着地したので普通に無事だが光忠は頭を打ってそうだ。
其処に、乱がマイクを口に近づけて興奮した様に話す。
「おおっ、凄い！此れは立場逆転、燭台切さんが赤面して倒れちゃった！
鶯丸さん、さっき何て言ったの？」
『まぁ、細かい事は気にするな』
「すごーい！以外にも余裕そうな鶯丸さん、この余裕を崩せる人が出て来るか期待だね！
倒れた燭台切さんは長船の人達と薬研兄に介護をお任せするとして、じゃあ次は…………」
うーん、と唇に人差し指を当て、乱はとても可愛らしく悩んだ結果。
「じゃ、次は打刀から和泉守さんで！」
「はぁ！？」
「僕がエントリーしといたよ！兼さん頑張って！」
「おまっ、国広余計なこｔ」
「兼さん、だって今日の宴会中、ずっと視線が釘付けだったよ？こういうのは積極的な位が丁度良いからさ、ね！！」
「国広ォォ！！」
溌溂として悪意のない笑みを浮かべる堀川。
俺は堀川は割と余計な事をする危険人物だと肝に銘じて置いた。憐れ兼さん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1021人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
akithin.(プロフ) - 終わりとなっているのですが、もう更新はされないのでしょうか？ (2020年7月26日 1時) (
レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 神隠しに定評のある惨状(三条)に吹いたww (2020年6月3日 20時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - うぉぉぉぉ！豆腐教信者さんの神話をまた一つ見つけてしまった。終わりとは気の所為ですよね?事情があると思いますが時間があったら更新をお願いします！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 面白かったです！終わりとなっているのは気のせいですよね…？更新されるのを楽しみに待っています！ (2019年9月20日 2時) (レス) id: 85cc202172 (このIDを非表示/違反報告)
零余子うぇーい - 文才に惚れました！！ (2019年7月21日 22時) (レス) id: 158da6451a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：豆腐教信者
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年10月4日 18時
