【刀剣乱舞】ﾁｬｱと鳴く鶯に成ったと思ったら女だったんですけど〜多大なる勘違いを添えて〜【勘違い】

七十二話 ページ30

A視点




その後も大包平は色々と言ってきたが、本気で引き留めようとはしてこない。

心配はしているようだが、いくら嫌っている三日月とはいえど約束を守ろうとするあたりが大包平らしい。




『大包平、では行ってくるぞ』



「いいか、絶対だぞ。わかったな！！！」



『声が大きい。わかったわかった、ちゃんと言った通りにする』



「本当だな！！？？」



『ああ。だからお前も大人しくしていろよ』




そう言って立ち上がる、が。これもまた大包平に止められる。




「待て。車椅子とやらを使えと言っただろう。」



『まぁ細かいことは気にするな。』



「細かくないだろう！！」




そう言って大包平はひょいと俺を抱え上げ、車椅子に乗っける。

………しかし相変わらず俺を猫みたいに軽々と持ち上げるもんである。これだからイケメンは(風評被害)。

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