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六十三話 ページ21

A視点



スッパーン、と言う派手な音を立てて開かれる襖、集まる視線。

そしてもはや悟りの極地に立ち、遠い目をする俺。



実は耳の辺りが赤くなりそうだが、根性と意地で堪えていたりする。



すっ、と凄く丁寧な仕草で俺の席に下ろされた。昨日も思ったけど何でお前そんな雑に下ろしそうな見た目して丁寧なんだ…………

そんな意外に丁寧な大包平ネタなんてピク○ブで一万回は使われてんだよ!!

万死!お前万死な!見た目だけじゃ無く中身もイケメンとか俺らに勝ち目無いから万死な!!



だが助かったのは事実なので、ちゃんと大包平に礼を言う。俺は大人だからな。

…………あれ、でも俺って刀であるこいつらからすれば赤子も同然の年齢…………?



…………深く考えるのはよそう。



『まぁ何はともあれ助かった。大包平、ありがとう』


「当然d」


『大包平、声量を下げろ。煩い』


「その前に全部言わせろ!!!」



そんな漫才をしつつ俺の隣に座る大包平。そんな漫才をしていたせいか、俺の気付かないうちに左隣には三日月が座っていた。



俺は一応挨拶をする。



『三日月、何時から居たんだ?』


「ついさっきだ。鶯丸よ、この後茶を飲まないか?」


『ああ、そうさせて貰おう』



挨拶…………挨拶?をした後、俺が天下五剣と話した事で若干不機嫌になった大包平をあやす。



『大包平、どうしたんだ?眉間に眉が寄っているぞ?朝餉のおかずを分けてやるから機嫌を直せ』


「俺に分けるのではなくお前こそちゃんと食え!見てるだけで簡単に折れそうだろう!!」


『ははぁ、これは驚いた………鶴丸では無いが。

そんな事で俺は折れないぞ。どこでそんな知識を手に入れて来たんだ?』



この一連の行動をした俺の気分は老人介護師である。

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akithin.(プロフ) - 終わりとなっているのですが、もう更新はされないのでしょうか? (2020年7月26日 1時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 神隠しに定評のある惨状(三条)に吹いたww (2020年6月3日 20時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - うぉぉぉぉ!豆腐教信者さんの神話をまた一つ見つけてしまった。終わりとは気の所為ですよね?事情があると思いますが時間があったら更新をお願いします! (2019年12月27日 21時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 面白かったです!終わりとなっているのは気のせいですよね…?更新されるのを楽しみに待っています! (2019年9月20日 2時) (レス) id: 85cc202172 (このIDを非表示/違反報告)
零余子うぇーい - 文才に惚れました!! (2019年7月21日 22時) (レス) id: 158da6451a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年10月4日 18時

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