検索窓
今日:6 hit、昨日:31 hit、合計:222,905 hit

六十話 ページ18

A視点



俺は音に釣られてそちらに向くと、赤髪の大男(イケメン)…………大包平が立っていた。



大包平は突っ立っている俺を見て、血相を変えて大きな声で言う。



「何故立って居るんだ!足が悪いのだから暫くは座って過ごせと云っているだろう!!!」


『…………ああ、そう云えば言われていたな。忘れていた』


「いい加減にしなくては治らなくなるぞ!!」


『まぁまぁ、それほど怒らなくても良いだろう』


「お前が云う言葉ではない!!!」



適当に大包平を弄りつつ歩いて朝食を食べに行こうと足を踏み出そうとすれば、大包平にひょいと抱え上げられる。



『わぁ…………』と言う情けない声が情けない感じの声量で出た。

確かに女だとは言え、まるで子猫の様に抱えあげられてしまった。わお。イケメンって凄い。

…………昨日は酔ってて気づかなかったけど、本当に凄い軽々と持ったなオイ…………



俺が戦慄していると、更に襖がスパンと開く。



「大包平様、鶯丸様、おはようございます!」



そして屋根裏の板を外して鶴丸がひょっこりと出て来る。



「驚きの場所から登場だぜ!おはよう!」



俺は平野にだけおはようと挨拶を返しながら、鶴丸何やってんの?と軽く引いたのであった。

六十一話→←五十九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (360 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1021人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

akithin.(プロフ) - 終わりとなっているのですが、もう更新はされないのでしょうか? (2020年7月26日 1時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 神隠しに定評のある惨状(三条)に吹いたww (2020年6月3日 20時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
みょん - うぉぉぉぉ!豆腐教信者さんの神話をまた一つ見つけてしまった。終わりとは気の所為ですよね?事情があると思いますが時間があったら更新をお願いします! (2019年12月27日 21時) (レス) id: 1c5d8ffce1 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 面白かったです!終わりとなっているのは気のせいですよね…?更新されるのを楽しみに待っています! (2019年9月20日 2時) (レス) id: 85cc202172 (このIDを非表示/違反報告)
零余子うぇーい - 文才に惚れました!! (2019年7月21日 22時) (レス) id: 158da6451a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆腐教信者 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年10月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。