【刀剣乱舞】死んだら桜の神様に成ってしまったんですが。

肆話 ページ6

A視点



焦ると云うか、混乱する私を知ってか知らずか青江は話を続ける。

これ以上混乱すると吐きそうなんですけど一寸待って頭の中整理させて？



だが私は微笑みながら余裕ありそうに対応するゥ！



「何故この桜は年中咲き続けているのかな？咲き続けなければいけない理由でもあるのかい？」


『あら、花が美しいのに理由が必要だと云うの？随分と詰まらない考え方ね』


「そうでは無いよ。ただ、知りたいだけさ。

こんなにも美しいと、怪しさすら感じられるだろう？桜の木の下には死体があると云うし。」


『知的好奇心に溢れた人ね。けれど、その好奇心を満たしたいならば人に聞くのではなく自分で調べる事ね。その方が随分と良いわ』


「もう調べたよ。でもこの桜は古すぎて資料が何も残っていないんだよねぇ。

だから、君に聞くしか無いだろう？桜本人に」



そう云ってにっかりと笑う青江とは反対に笑みが引き攣りそうな私。



うっそだろ私の正体もうばれてんのかよ…………速攻かよ…………

まぁ幽霊切りの刀だしね、すぐわかるよね…………



私は何とか反論の言葉を絞り出す。



『貴方もそこそこ古い存在でしょう、幽霊切りのお刀様？

こんなたった一本の桜の事、少し調べればわかりそうじゃない。散らずに狂い咲き続ける桜なんてそうそうないんだから』



にっかりは少し驚いた顔をした。よっしゃ。

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