【刀剣乱舞】死んだら桜の神様に成ってしまったんですが。

参拾伍話 ページ39

A視点



と、そんな感じで結構いい感じに話が進んできた所で、短刀達がなにかカンペの様な物を私と青江に見せて来る。

私は首を傾げつつ、平野と前田が掲げている達筆と云うのか上手い筆で書かれた字を何とか読む。



えーっと何々………「次はお互いに好きな物や趣味を言い合ってみてください！」…………



…………この話のチョイスは何？私と此奴はマジでお見合いでもしてるのか？とか疑問に思いつつ、逆らう理由も無いので従う。



『ええと…………私は…………そうね、満開の桜かしら？』


「へぇ…………そう云えば、この桜に名前はあるのかい？」


『…………あるにはある、けれど…………

…………何と云うか、霊験あらたか？な、霊刀に付けて貰った方が良さげな気がするわ。

どうせなら私に名前を付けてくれない？』


「随分と軽く言うねぇ、後悔しても知らないよ？」


『まぁ、どうせこの桜の名前を気にするのなんて物好きぐらいだし変になったって構やしないわよ』



そういって、桜餅を全て平らげる。美味しかった。



青江は、それを聞いて「酷いなぁ」と苦笑しつつ、少し考えた後に云う。



「うん、万咲桜(まんしょうさくら)なんてどうかな？」


『あら、いいじゃない。私が考えた物よりも良いと思うわ。

うふふ、名前は他人に貰ってこそだものね』


「気に行って貰えて何よりだよ」



ぎくしゃくした感じが少し薄れたように思える。青江と仲良くなれな様な気がしてこれには思わず私もほっこり。

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