【刀剣乱舞】死んだら桜の神様に成ってしまったんですが。

拾玖話 ページ21

A視点



「連れて来ました！」


「他の人達は、出陣や遠征で居ませんでした………」



私が順調に毛利化していると、二人が呼んで来たであろう短刀達が大勢やってくる。

そしてその短刀達は、私を囲んでわぁわぁとはしゃぐ。



「わぁ本当に綺麗！」


「ねぇお姉さん人妻？人妻か？」


「子持ちですか！？」


「ねぇ、お姉さんの懐入らせてー！」


「おいお前ら！変な事聞くなよ！！」


『あらあら………取り敢えず、こんにちわ。』



上から、乱、包丁、毛利、信濃、後藤である。わお。

然も会話の半分が自分の欲望を述べてるだけである。わお。



そして、最も欲望に忠実な短刀が私に詰め寄ってくる。



「ねぇお姉さん人妻？人妻？」


『あらあらあら………残念ながら、私は人妻でも子持ちでも無いわ。ごめんなさいね』


「ええー！？お姉さんそんなに色っぽいのに！勿体無いぞ！あ、いち兄なんか婿にどう？」


『有難い申し出だけれど、遠慮しておくわ』


「おい包丁！えっと………さ、桜さん困ってるだろうが！」


『あら、自己紹介がまだだったかしら。私はAと云うの、宜しくね』



おっと、この後藤からそこはかとない苦労人と突っ込み気質を感じるぞ。

私はそっと心の中で後藤に同情しながら、そういえば、と話しを変える。



『遊ぶという話だけれど、何をするのかしら？』


「はい！えっとですね、今日はかくれんぼをしようと思ってます！」



秋田が元気いっぱいに答えるので、思わず笑みがゆるっとしたものになってしまう。

なんだこの可愛い生き物は。



それはさておき、かくれんぼすると云う話になり、じゃんけんをして鬼を決めた所。



毛利に鬼が決まり、百を数えてから探し始める事になり、私達は散開する。



さて、何処に隠れようか…………

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