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スマホから流れる音で目を覚ます。



あのまま寝ちゃったのか…



まだ鳴り響くそれに手を伸ばす。



泣きつかれたのか少しダルいし



今日は曇りのため、正直気分は最悪だ。







『もしもし、』



作間
『だいじょぶ？生きてる？』



『まぁ、ぼちぼち』







作間
『今から行くから部屋綺麗にしとけよ』




『言われなくても分かってる。』



作ちゃんの『また後で』という声を聞いて切る。





掃除、するか。



ダルく重い体を起こす。





まだ微かに残っている岸の香り。




『…はぁ』





座りそうになるのを我慢して




部屋の掃除を始めた。





片付いてきた頃、インターホンが鳴る。




『どうぞ〜』



作間
『お邪魔します』


『作ちゃんなんか飲む？』



作間
『あー…お茶で』


『ほーい』


お茶を煎れて作ちゃん前にコトンと置く。




作間
『で？何があった。

　岸がダッシュで帰ったからビビったよ』






『え？なんで？俺らが話したのって放課後だよ？』



作間
『殴られすぎて記憶も飛んだか？

　お前らが殴りあったのはHR間だ。』






作間
『優斗はいないし、岸は帰るし

　ホント心配した』







『ごめん、』



作間
『まぁ、元気そうだし良いけど。

　で？何があったの』



『それがさ、俺にも分かんないの』



『突然、岸が来て抱き締めて

　怒られて、帰っちゃって、泣いて、寝た』





作間
『小1の作文かよ』


だって、ホントに分かんないの。



なんで、岸は怒ったの？


作間
『岸はお前の為に痛みに耐えてるんでしょ』



『うん…まぁ。てかなんで知ってるの！？』





そう言うと作ちゃんは『さあな』と怪しく笑った。







作間
『その時点で気づいてやんなきゃ』



…えっ！？ 何ををををを！？



顔に出ていたのか、作ちゃんは頭を大袈裟に掻いて





作間
『ったく。彼氏が呼んでるのに優斗と一緒に

　いたいってことだろ？つまり、』





つ、つまり…？



作間
『こっからは頑張れ。』



えええええ




『明日、謝ってみようかな』




俺は何をしたのかわかってないけど。




とにかく、話したい。





早く、抱き締めたい。





触れたい。

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設定タグ：高橋優斗 , 井上瑞稀 , HiHiJets   
作品のジャンル：ラブコメ
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ふらんすぱん.。(プロフ) - *ケイスケ*さん» 返信遅くなりすみません、ありがとうございます 更新が遅いにも関わらず応援してくださって 感謝感謝です。これから完結に向かいますので どうか応援お願いします、！ (2018年6月18日 21時) (レス) id: 6e481b59e8 (このIDを非表示/違反報告)
 *ケイスケ* - 超きゅんきゅんしながら読んでます。今後のお話がとっても楽しみです!更新頑張ってください!! (2018年5月29日 21時) (レス) id: 3f8a96cde3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：ふらんすぱん.。 | 作成日時：2018年5月15日 21時

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