5 真斗side ページ5
真斗side
俺はAが生きていると言うことを感じていたくてずっと抱き締めていた。するとAの様子が可笑しくなった。だんだんと言葉が遅れていき、最後には途切れ途切れになっていった。
真「ん?…A?」
俺は腕の中にいるAを見た。するとすやすやと寝息を立てて幸せそうに寝ていた。俺はベッドに寝かそうと体を離した…がAに服を掴まれていて離れられなかった。
真「む、参ったな…このままでは風邪を引かせるかもしれん」
俺は悩んだあげく、添い寝という形をとった。これならばAが風邪を引くこともない。それに今はAから離れたくないという願いも叶えられる。一石二鳥ではないか。俺はAの髪を撫でながら寝顔を見つめていた。するとAの口が開いた。
貴「真…にぃ……す……き…」
真「!?!?!?」
いきなりの告白に不意を突かれた俺は顔を赤く染めた。それだけでも、驚き慌てていたのに最後にぎゅっと抱き着かれ俺はとうとう固まってしまった。
真「こ、これはなんの拷問なのだ…」
未だなお、すやすやと眠るAにやられた。油断は禁物とはこの事だったのだな。まさかあんな所に罠があるとは思わなかった。その後もすぐに熱が覚めることはなかった。
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作成日時:2013年6月22日 16時